曙ブレーキ工業は5月9日、同社の耐久レース用ブレーキキャリパー「NR22」が、ドイツの“Red Dot Award 2023”(主催:Red Dot GmbH & Co. KG)および同じくドイツの“iF DESIGN AWARD 2023”(主催:iF International Forum Design GmbH)を受賞。これにより、2022年度“グッドデザイン賞”(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)、米国の“International Design Excellence Awards 2022”(主催:Industrial Designers Society of America)に続き、4つのデザイン賞を受賞するに至ったことを発表した。
なお、“Red Dot Award”と“iF DESIGN AWARD”は、“International Design Excellence Awards”と並んで世界で最も権威のあるデザイン賞として「世界3大デザイン賞」と称される賞であることから、「NR22」は、今回の受賞により、世界3大デザイン賞で三冠を達成することとなった。
自動車における軽量化は、運動性能や燃費等に影響を与える重要な要素であることから、特にレース用ブレーキキャリパーに於いては、ドライバーのフィーリングの向上にもつながることから、軽量化のみならず、高い剛性も求められると云う。
曙ブレーキでは、F1や世界耐久選手権をはじめとした、様々なモータースポーツへの製品供給を通して得た技術を活かしつつも、新たに構築した構造解析手法によって、軽量化と高剛性という相反する要素を両立した上、レーシングカーが持つ機能美に即したスタイリングのキャリパーボディを有する耐久レース用ディスクブレーキキャリパー「NR22」を開発。
「NR22」は、最適化された形状によりキャリパ―ボディ単体で7%の軽量化(*1)に成功した他、高剛性によりダイレクトなブレーキ操作性を実現。加えて表面の鏡面化により、輻射熱からキャリパーを守り、長時間に亘る耐久レース中の高温下でも安定したブレーキフィーリングを提供し続けるものになっていると云う。