曙ブレーキ工業は12月1日、同日開催された取締役会において、国内生産拠点社員の「早期退職措置」の実施決議を発表した。
同社は、2019年9月18日付『「事業再生計画」の東京証券取引所への提出に関するお知らせ』に基づき、事業再生ADR手続の中で債権者から同意を得た事業再生計画に沿って、事業再構築のための各施策に取り組んでいる。そうした中、日本における事業構造改革施策の一環として、2020年2月から3月にかけて本社間接系社員の早期退職措置を実施し、事業再生計画における本社間接系社員の人員削減計画は概ね達成した。
一方、国内生産拠点においては、曙ブレーキ山陽製造の段階的な縮小・閉鎖及び曙ブレーキ福島製造の縮小を当初計画していたが、2020年3月26日付「日本における事業構造改革施策の変更並びに第三者割当によるA種種類株式発行に関する資金使途及び支出予定時期の変更に関するお知らせ」での公表のとおり、国内4工場の縮小に計画を変更し、調達した資金の使途及び支出予定時期を変更している。
この計画の下、国内生産再編にともなう人員適正化を目的に、早期退職者の募集を行う。
■「早期退職措置」の概要
(1)対象者 2020年12月1日時点で以下に勤務している社員
曙ブレーキ山形製造、曙ブレーキ福島製造、曙ブレーキ岩槻製造、曙ブレーキ山陽製造、アロックス、曙ブレーキ工業
(2)募集人数 180名程度
(3)募集期間 2020年12月21日~2021年2月12日
(4)退職日 2021年3月31日(予定)
なお、曙ブレーキ岩槻製造株式会社及び曙ブレーキ福島製造株式会社は、生産状況により一部9月30日退職とする。
(5)支援内容 所定の退職金に加え特別加算金の支給及び再就職支援サービス
今回の早期退職措置の実施にともない発生する特別加算金及び再就職支援に係る費用は、2021 年3月期連結決算において特別損失として計上する予定。