曙ブレーキ工業は、12月19日開催の取締役会で、米国子会社「Akebono Brake」の事業を縮小し、4工場のうちテネシー州の「クラークスビル・プラント(Akebono Brake, Clarksville Plant)」と、サウスカロライナ州の「コロンビア・プラント(Akebono Brake, Columbia Plant)」2工場の生産を終了・閉鎖することを決議した。
曙ブレーキでは現在、事業再生ADR手続(※)の中で債権者から同意を得た事業再生計画に沿って、事業再構築のための各施策に取り組んでいる。
この一環として今回、北米事業の最適な生産体制を確立するため、クラークスビル・プラントおよび、コロンビア・プラントの2工場の生産を終了・閉鎖することを決定した。
生産を終了する2工場の土地・建物・設備機械などの固定資産については、必要な生産設備を他生産拠点に移管するほか、事業若しくは資産の売却・処分も検討。また、2工場の従業員の待遇についても、適切に対応するとしている。
※:企業の事業再生を目指すにあたり、会社更生法や民事再生法(和議)、破産法などによる裁判所の法的な手続きによる紛争解決の手続きを使わずに、当事者間の話し合いで解決する手続き。
[工場の概要]
<クラークスビル・プラント>
– 名称:Akebono Brake, Clarksville Plant(ABCT)
– 所在地:780 International Boulevard, Clarksville, TN 37040, U.S.A.
– 事業内容:ディスクブレーキ、ディスクローター、ドラムブレーキ、コーナーモジュールなどの製造
– 従業員数:321名(2019年9月末現在)
<コロンビア・プラント>
– 名称:Akebono Brake, Columbia Plant(ABCS)
– 所在地:201 Metropolitan Drive, West Columbia, SC 29170, U.S.A.
– 事業内容:ディスクブレーキ、鋳物などの製造
– 従業員数:551名(2019年9月末現在)
[閉鎖時期]
・クラークスビル・プラント:2020年8月予定
・コロンビア・プラント:2020年9月予定
■(曙ブレーキ)「事業再生計画」の株式会社東京証券取引所への提出に関するお知らせ(/PDF):https://ssl4.eir-parts.net/doc/7238/tdnet/1752037/00.pdf