1モーターHEV機構の搭載第1弾となった車両は「DS7 Crossback E-Tense 4×4(日本国内販売は2021年3月10日から)」、排気量1.6Lの直列4気筒エンジンに最高出力80kWのモーター内蔵8速ATを組み合わせた。
アイシンは11月2日、発明協会主催の令和3年度中部地方発明表彰で「車両用駆動装置(1モーターハイブリッドトランスミッション)が「文部科学大臣賞」を受賞したと発表した。
地方発明表彰は、科学技術の向上と地域産業の発展を目的に、優れた発明や考案、意匠を生み出した技術者・研究開発者を、全国を8地方(中部含む)に分けて表彰するもの。「文部科学大臣賞」は、地方発明表彰の中で最上位の賞となる。
[受賞概要と発明内容]
<受賞概要>
– 受賞名:文部科学大臣賞
– 発明の名称:車両用駆動装置
(1モーターハイブリッドトランスミッション/特許第6070444号)
– 受賞者名:鈴木 丈元、 上地 辰之、 近藤 竜哉、 伊藤 悦申
<発明の内容>
発明品は、既存の自動変速機(AT)をベースとし、駆動装置のハイブリッド化を行うにあたり、①モーター用インバーター、②電動ポンプ用インバーター、③モーター3つの主要部品を1つのケースに収めてATと一体化。部品の配置最適化、部品の共通化により駆動装置のコンパクト化(以下項目)を実現し、既存AT車両への置き換えを容易にしたことでハイブリッド車両の普及に貢献している。
・部品点数削減(追加部品44%減/※2)。
・装置全体を既存ATと同程度のサイズまで小型化(追加体積16%減/※2)、軽量化。
・低コスト化。
・車両内の配線の簡素化。
※2:電動化部品を単にATに追加した場合(アイシン比較値)。
アイシンはこれからも、カーボンニュートラルの実現のため、世界のさまざまな地域の顧客のニーズに対応できるよう、フルラインアップで電動化対応商品の開発を進めていくとしている。
パリモーターショー2018時に於ける製品発表風景
■(アイシン)1モーターハイブリッドトランスミッション:https://www.aisin.com/jp/aithink/innovation/blog/005469.html
■公益社団法人発明協会:http://koueki.jiii.or.jp/