アイシン精機は3月24日、AI(人工知能)の開発を担う新拠点「東京リサーチセンター(Tokyo Research Center)」を、東京・秋葉原に4月1日、開設すると発表した。
アイシングループでは近年、CASE(※)に対応する商品開発や、生産現場の自動化、効率化に不可欠なAI開発促進のための体制を強化。開発の中心となる本社において人員を増強するなど、グループ・グローバルでの先端技術統括を行う一方、各開発拠点については、異業種や学術機関とのスムーズな連携や、最先端の情報をタイムリーに入手できるロケーションへの配置するなど、優秀な人材の確保や開発環境の整備を進めている。
具体的には、2017年にAIによるアルゴリズム開発とそれを実現するハードウェアの開発を担う「台場開発センター」を、また、2019年にはAIを活用した画像解析による車両の周辺監視や乗員状態推定の開発を行う「九州開発センター 博多ラボ」を開設している。
現在、コロナ禍により、首都圏を中心にリモート勤務が進んではいるが、アイシン精機は、AI開発の加速には、膨大な計算をストレスなく行える最新の設備が不可欠であると判断。IT産業の拠点として発展を遂げる秋葉原に「東京リサーチセンター」を開設することで、高度AI人材を集結させ、最先端のAI技術をいち早く獲得、グループ内へ展開していくとしている。
新拠点には、最新の設備を十分に備える他、モダンで機能的な執務エリアや多目的に利用できるシアタールーム、気軽なコミュニケーションが可能なリフレッシュスペースなどを設け、新しい発想や思考を生み出すための魅力あるオフィスづくりを目指す。
※)CASE:Connected、Autonomous、Shared & Services、Electricの頭文字をとった造語。自動車業界の大きな変革の背景にある現象を一語で表したもの。
[新拠点概要]
– 名称:Tokyo Research Center
– 開設:2021年4月1日
– 所在地:東京都千代田区外神田1丁目18-13秋葉原ダイビル7F
– 従業員数:40人程度(2021年4月時点)
– 主な開発内容:
AI共通の重要課題である「説明性」や「汎用性」などに関する実効的かつ革新的な先端技術。