アイシン精機は、平成30年1月19日開催の取締役会で、子会社を設立することを決議したと発表した。同社・子会社のアイシン・エィ・ダブリュと共同で、アメリカ・シリコンバレーにファンドを、2月を目途に設立すると云う。
その理由について、アイシン精機は、以下のように述べている。
同社グループは、これからのクルマ社会に貢献する新たな技術開発を進めるため、「ゼロエミッション」「自動運転」「コネクティッド」の3分野を次世代開発の核となる技術開発領域と定め、開発を進めている。
しかし、この領域においてはグローバルで新技術創出や技術革新のスピードが今まで以上に速くなっている。
同社グループとして、将来の競争力確保のため「電動化」「人工知能」「情報通信」などの技術領域において、これらの優れた技術を有するスタートアップ企業を探索・発掘し、その最先端技術を活用する必要があると考え、その先進地区であるアメリカ シリコンバレーに、同社の子会社であるアイシン・エィ・ダブリュと共同でファンドを設立。
これにより、同社グループの新技術創出や技術開発の更なる加速を図ることができる。
[子会社の概要]
(1)名称:Fenox Venture Company XX, L.P.
(2)所在地:2680 North 1st Street, Suite 250, San Jose, CA 95134
(3)設立根拠等:Delaware Revised Uniform Limited Partnership Act,6 Delaware Code,Chapter 17
(4)設立目的:電動化、人工知能、情報通信、その他の成長技術分野における、米国、アジア、欧州を中心とする世界のスタートアップ企業を中心に投資
(5)設立日:平成30年2月(予定)
(6)出資の総額:50,500千米ドル(約55億円)
(7)出資者・出資比率
1.アイシン精機株式会社 49.5%
2.アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 49.5%
3.Fenox Venture Management XX,LLC 1.0%
(8)運用者の概要
名称:Fenox Venture Management XX,LLC
所在地:2680 North 1st Street, Suite 250, San Jose, CA 95134
(9)上場会社(同社)と当該ファンドとの関係
資本関係:同社及び同社の子会社であるアイシン・エィ・ダブリュから当該ファンドへの出資を行う。
人的関係:同社と当該ファンドには、記載すべき人的関係はない。
取引関係:同社と当該ファンドには、記載すべき取引関係はない。
[今後の見通し]
本件による同社の業績への影響は軽微。