アイシンは3月30日、新製品が北米で発売のTOYOTA新型「タンドラ」に採用されたと発表した。
同社によると、今回採用された新製品「FR1モーターハイブリッドトランスミッション」「アクティブフロントスポイラー」はいずれも、車両の燃費向上に大きく貢献する製品だという。特に、「FR1モーターハイブリッドトランスミッション」は、「タンドラ」として初めて追加されたハイブリッド仕様車のパワートレイン「iFORCE MAX」の中核を担う。
また、これらの製品には”悪路走破性”や“トーイング性能”といった「タンドラ」ならではの走行シーンや課題に的確に応える工夫があり、環境への配慮と「タンドラ」らしい走りとの両立に貢献するとしている。
■FR1モーターハイブリッドトランスミッション
この製品は、Direct Shift-10AT(10速オートマチックトランスミッション)をベースとして駆動モーターを搭載し、ハイブリッド化した「FR1モーターハイブリッドトランスミッション」。
さらに今回、トルクコンバーターとAT部分を除いたハイブリッドシステムをアドオン可能なモジュールとしてまとめている。ハイブリッドモジュールとして設計することで、今後、様々なATと組み合わせて、1モーターハイブリッドトランスミッションのラインアップを展開することができる。
■アクティブフロントスポイラー
この製品はクルマの前方バンパー下に位置するフロントスポイラーを駆動モーターで展開格納させることにより、空気抵抗を低減し、クルマの燃費向上に貢献する。今回の設計開発においてはCFD(数値流体力学)解析により最適形状見出し、空気抵抗を大幅に低減した。
また、前からの衝撃に対応したクラッチ機構を内蔵しており、高い風圧に耐えられる一方、悪路での障害物衝突など、これ以上の荷重がかかった場合にはクラッチ機構が働き、前側からの衝撃をいなし製品が破損しない仕組みになっている。