愛知製鋼は2月6日、ステンレス鋼材(形鋼・丸棒)の販売価格について、2月契約分から、ニッケル系を10%程度、モリブデン系を20%程度、クロム系を5%程度値上げすると発表した。
同社は、前回昨年6月にもステンレス鋼材の値上げを実施しているが、以降も主原料であるニッケル、モリブデンが大幅に高騰。ニッケルについては、国内ステンレス鋼需要が減速も、電気自動車用電池向けの需要が旺盛なため、引き続きタイトな需給環境が継続。モリブデンについては、鉄鋼、造船向けだけでなく、風力発電向け等新エネルギー分野で需要が伸びており、引き続きタイトな需給環境が継続することが見込まれていると云う。
加えて、生産に関わる電力・ガス等のエネルギーコスト、購入資材等の価格が大幅に上昇していることから、今回の値上げを決定した。
<価格改定の内容>
– 対象製品:ステンレス鋼材(形鋼・丸棒)
– 改定内容:
・ニッケル系:+10%程度
・モリブデン系:+20%程度
・クロム系:+5%程度
– 実施時期:2023年2月契約分から。
愛知製鋼は、今後の原材料および電力・ガス等のエネルギーコスト、購入資材等の動向次第では、更なる値上げも検討するとしている。
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