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2021年10月8日【テクノロジー】

愛知製鋼、山形のGSM実証実験に磁気マーカシステムを提供

NEXT MOBILITY編集部

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愛知製鋼は10月8日、山形県東置賜郡高畠町で10月11日から11月12日まで開催される自動運転サービスの長期実証実験に、「GMPS(磁気マーカシステム/※1)」を提供すると発表した。

 

なお、高畠町での自動運転サービスの実証実験は、国土交通省が内閣府SIPの枠組みの中で取り組む自動運転サービス実証実験の一環として実施される。

愛知製鋼・ロゴ

地方では、高齢化と過疎化により、鉄道・バス路線の縮小・廃止や、高齢者の交通事故の増加等、安全な移動手段の確保が課題となっている。その課題解決に向け、国交省では、内閣府SIPの枠組みの中で、高齢化が進行する中山間地域における人流・物流の確保のため、「道の駅等を拠点とした自動運転サービス実証実験」を実施している。

 

それら自動運転の実証事件に於いて、GMPSは、これまで高架下やトンネル、遮蔽物の多い空港制限区域等、GNSS(※2)やLiDAR(※3)等では電波が届きにくい場所で採用され、高い評価を得てきたほか、昨年には、磁気マーカが道路法上の道路附属物に位置づけられる等、社会実装に向けて大きく前進していると云う。

自動運転バス等の実証実験には広く採用の実績があるGMPS用センサモジュールではあるが、今回の山形県高畠町の実験では、更なる応用展開を見据え、その特長を活かして新たに貢献できる分野として、小型モビリティに挑戦。高齢者等の生活の足や、観光地での交通手段として、ヤマハ発動機が提供する7人乗り「GSM(グリーンスローモビリティ/※4)」に搭載される。

 

愛知製鋼は、今後もGMPSの早期社会実装実現に戦略的に取り組み、次世代公共交通システム確立に貢献していくとしている。

 

 

※1)GMPS(Global Magnetic Positioning System:超高感度磁気センサ):“MIセンサ”の性能を活かした、当社独自開発の自動運転支援システム。車両底部に取り付けた磁気センサモジュールが、走路に敷設した磁気マーカの微弱な磁力から自車位置を高精度に推定。
※2)GNSS(Global Navigation Satellite System:グローバル・ナビゲーション・サテライト・システム):GPSを含む、人工衛星で自分の位置を調べることができる仕組みの総称。
※3)LiDAR(light detection and ranging:光による検知・測距の頭文字):レーザー光を照射し、跳ね返ってくるまでの時間を計測し、物体までの距離や方向を測定する装置。
※4)GSM:ヤマハ発動機グループが企画製造販売する、20km/h未満で公道走行が可能な4人乗り以上の電動モビリティ。

 

 

 

 

[高畠町自動運転サービス実証実験の概要]

 

– 実施期間:2021年10月11日(月)~11月12日(金)
– 走行ルート:

①北ルート(公立高畠病院を起点/終点とする約 1.8km):公立高畠病院~町役場~スーパーマーケット。

②南ルート(公立高畠病院を起点/終点とする約 1.4km):公立高畠病院~薬局~スーパーマーケット。

– 磁気マーカの敷設概要:

・設置区間:北ルートの自動運転区間約1.1km、南ルートの自動運転区間約0.4km。
・仕様:直線部2m間隔、曲線部1m間隔で設置した道路埋設型の磁気マーカをGSM搭載の磁気センサモジュールが検知。

 

 

■(国交省 東北地方整備局)中山間地域における道の駅等を拠点とした自動運転サービス 高畠町自動運転サービスの長期実証実験を10月11日(月)から開始します(令和3年9月21日発表)(PDF):http://www.thr.mlit.go.jp/Bumon/kisya/kisyah/images/88484_1.pdf

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。