愛知製鋼は10月18日、愛知県常滑市の中部国際空港にて行われる自動運転実証実験に参画すると発表した。
実証実験は、実運行において再現・持続可能なビジネスモデル構築を目指す自動運転実証実験の一環として「公道と空港制限エリアの同時運行・管理」をテーマに、空港利用者・勤務者の移動手段を想定して行うもの。別ルートを周回する2台の小型バス車両を一元的な遠隔監視のもとで同時運行するとともに、5GやAI技術などの活用で、運行の省人化と安全の両立を目指す。
愛知製鋼のGMPSは自車位置を正確に推定するシステムとして採用され、自車位置検出の情報の一つとして併用するGNSSが苦手とする、ビル等の遮蔽物が多く衛星の電波が届きにくい箇所(空港島総合物流地区)で運用する。電波環境や悪天候の影響を受けずに車両位置を推定できるGMPSは安全・安心な自動運転に貢献しており、社会実装を見据える本実証実験の重要な構成要素となっている。
■実証実験概要
期間
2021年10月29日(金)、11月1日(月)~3日(水)
走行ルート
空港内制限区域(ルートA、B、C)第1ターミナルと第2ターミナルを周回
空港島総合物流地区(ルートD)旅客ターミナルビル停留所と総合物流中央停留所を周回
磁気マーカ敷設区間
空港島総合物流地区の、衛星の電波が届きにくい箇所に磁気マーカを敷設