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2019年3月25日【経済・社会】

愛知製鋼、EVモータ市場拡大を見据え中国の磁石加工会社に増資

NEXT MOBILITY編集部

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愛知製鋼は、中国における磁石事業の強化を図るため、昨年2月に出資した浙江省平湖経済開発区の「浙江愛智機電/*1」(浙江愛智)の生産能力増強のための増資引受を実施する。

 

愛知製鋼は、浙江愛智の設備増強のため、800万元の増資を100%引き受け、これにより同社の出資額は900万元から1700万元に、出資比率は33.3%から48.6%に増加。浙江愛智の生産能力は、この設備増強により、月産80万個から140万個となると云う。

愛知製鋼・ロゴ

浙江愛智は現在、主に中国国内の自動車用シートモータや電動工具、電動ベッドなどに製品を提供。

 

将来的には、愛知製鋼の生産技術支援により、需要拡大が見込まれるEVモータ市場への参入も視野に入れ、生産体制の強化を図る。

 

また、愛知製鋼では浙江愛智の他、2012年に「愛知磁石科技(平湖)/*2」(愛知科技)を設立し、磁石製品を販売。

 

愛知科技および浙江愛智と顧客提案力を共有し、連携を強化することで、安定した品質・サービス提供を可能にし、中国磁石事業の基盤強化、市場開拓に取り組んでいくとしている。

 

*1)浙江愛智機電:愛知製鋼が量産している重希土類不使用のDy(ジスプロシウム)フリー磁粉(商品名:マグファイン)の磁石加工会社(2018年2月に900万元(約1.5億円)を出資。

*2)愛知磁石科技(平湖):中華人民共和国浙江省平湖市にある、マグファイン磁石製造・販売を行う愛知製鋼の完全子会社。

 

 

[増資先(浙江愛智機電)概要]

 

– 会社名:浙江愛智機電有限公司 (Zhejiang Aichi Mechanical & Electrical CO., LTD)
– 所在地:中華人民共和国浙江省平湖経済開発区興禾路588号内7幢2楼
– 設立日:2016年10月
– 資本金(増資後):3,500万元(約5.9億円)
– 増資額:800万元(約1.4億円)→ 増資後の当社出資額 計1,700万元(約2.9億円)
– 出資比率

(増資後):愛知製鋼48.6%、平湖喬智電子有限公司51.4%
(増資前):愛知製鋼33.3%、平湖喬智電子有限公司66.7%

– 組織体制:

董事長 劉興煒(平湖喬智電子有限公司)
副董事長 石神隆志(当社常務執行役員)
総経理 陶斯武(当社社員)
董事 陳奇男(平湖喬智電子有限公司)
監事 徐海璎(喬智電子(上海)有限公司)
監事 知野広明(当社常務執行役員)

– 従業員数:50名(2018年12月現在)
– 事業内容:ボンド磁石「マグファイン」の圧縮成形、射出成形

 

 

■(愛知製鋼)ネオジム系ボンド磁石 マグファイン:https://www.aichi-steel.co.jp/products/electromagnetic/bonded_magnet/index.html

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。