愛知製鋼は、トヨタ自動車の燃料電池自動車の新型「MIRAI」(12月発売)の水素充填口などの高圧水素系部品として、新開発の省資源高強度高圧水素用ステンレス鋼「AUS305-H2」の供給を開始した。
AUS305-H2(JIS規格のSUS305相当鋼)は、レアメタルである高価なモリブデン不使用の省資源高強度高圧水素用ステンレス鋼。独自の成分設計技術により、初代「MIRAI」に採用された「AUS316L-H2」と同等の強度と耐水素脆化特性を実現したほか、快削元素添加により、切削加工性も向上させていると云う。
愛知製鋼は、開発品の供給を通じて、省資源化と低コスト化を実現し、燃料電池自動車やインフラである水素ステーションの更なる普及に貢献。今後も、水素社会の早期実現と自動車の電動化を支える素材開発をさらに強化していくとともに、環境負荷の少ない製品の提供を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。