AGCは4月12日、インテル社から2024年度「EPIC Distinguished Supplier Award」を獲得した。同賞はインテルが、技術の卓越性、パートナーシップ、インクルージョン、継続的な品質改善への取り組み等の全ての評価基準が、インテル社の要求を上回るパフォーマンスであったことを評価したもの。
より具体的には、インテル社の要求水準を上回る高い目標を達成し、通年のパフォーマンス評価で80%以上のスコアを獲得する必要があるとしている。加えて事前に策定された改善計画に対しても80%以上のスコアを達成し、卓越した品質とビジネス体制を提供することが求められる。
インテルによると、同社の数千社にのぼるインテル社のサプライヤーの中で、このEPICサプライヤープログラムへの参加資格を有する企業は数百社のみとしている。
またEPIC Distinguished Supplier Awardはサプライヤーに贈られる2番目に高い栄誉であり、2024年度における受賞企業は、インテル社のサプライチェーン全体で29社となっている。
インテル社のチーフ・グローバル・オペレーションズ・オフィサーのケイヴァン・エスファージニ氏は、「AGCは、2024年度 EPIC Distinguished Supplier Awardを受賞した29社のうちの1社であり、インテルの信頼できるサプライチェーンの中でも際立った存在です。たゆまぬ改善努力により、同社は常にインテルの期待を上回るレベルのパフォーマンスを達成し、エコシステム全体の模範となっています」と述べた。
なおAGCブランドから、インテルへ提供可能と考えられる製品群は、合成石英(半導体プロセス用の高純度・高品質・高機能ガラス)、人工水晶(偏光光学素子、回折光学素子、プリズム材料)、炭化ケイ素 SiC(高純度・高強度・低熱膨張のセラミックス)、CMPスラリー(CMPプロセスに対応したスラリー+研磨ソリューション)。
半導体パッケージ用ガラス基板(実装用ガラス基板)、微細孔付きガラス基板(薄板ガラス基板の微細孔形成製品)、陽極接合用ガラス基板(SWガラス基板)などと多彩だが、先の〝米・CES2024〟に於けるAGCの技術展示では、「ポリマー光導波管(Poymer Optical Waveguide)」、「ガラス光導波管(Glass Optical Waveguide)」、「微細孔付きガラスサブ基板(Through Glass Vias)」が特に注目を集めていた。