AGCは11月19日、同社が総工費約200億円を投じてAGC横浜テクニカルセンター(横浜市鶴見区)内に建設していた新研究開発棟が遂に完成したと発表した。研究棟内には、社内外の協創を加速させる協創空間「AO(アオ/AGC OPEN SQUARE)」を設置。AOは、11月19日にオープンする。
祖業のガラスに加え、電子・化学品・セラミックスなど、多彩な事業を展開する素材メーカーであるAGCは、創業から113年にわたり、各分野で培った多様な技術を組み合わせ、我々の生活に新たな機能や価値を提供してきた。
変化のスピードがますます速くなり、素材開発においても加速が求められる現在。AGCは、「社内外にシームレス&融合・反応・協創の場」をコンセプトに、以下の2点を目的として2018年に新研究棟の建設に着手。
① 2ヶ所に分散していた基盤技術開発・新商品開発・プロセス開発・設備技術開発機能を集約・統合し、研究開発スピードを大幅に向上させる。
② 基礎となる独自の技術開発を行う研究実験室とともに、他の企業や研究機関と協創(コラボレーション)できる空間を設け、新領域の開拓や新たな価値創造を実現する。
完成した新研究棟内には、社内専用エリア(SECURITY ZONE)に加え、社外パートナーとの協創を加速する場として、協創空間「AO(アオ/AGC OPEN SQUARE)」を設置。訪問客のビジネス拡大や価値最大化を目指し、「つなぐ」「発想する」「ためす」をコンセプトに4つの施設が設けられている。
AGCグループは、経営方針「AGC plus」の下、社内外の協創を通じ、顧客が満足できる、新たな価値をプラスした製品や、ソリューションを提供できるよう、技術革新を進めていくとしている。