AGCは、2月19日発表の米国Taconic社Advanced Dielectric部門(ADD部門)とIndustrial Product部門(IPD部門)の一部の事業買収手続きが6月12日に完了したことを発表した。
なお、連結決算への反映は、2019年第2四半期から行う予定。
Taconic社は、1961年創業で、ADD部門とIPD部門から構成され、ADD部門は、ADAS(先進運転支援システム)や高速通信などの高性能用途のプリント基板材料であるスーパーハイエンドリジットCCL(Copper Clad Laminate、銅張積層板)の製造・販売を行っている。
また、IPD部門は半導体製造、コンポジット成形、封止およびパッケージングなどの産業用に使用される複合フィルム、ファブリックおよびテープの製造・販売を行っている。
今回の買収は、経営方針「AGC plus」の下、モビリティ、エレクトロニクス、ライフサイエンスを戦略事業と位置付けるモビリティ及びエレクトロニクス事業の強化を目的としている。
AGCは、今回の買収に加え、昨年12月に完了したPark Electrochemical社のエレクトロニクス事業買収を通じて、5Gや自動運転の普及等により高い成長の見込まれるハイエンドリジットCCL市場での事業基盤を確固なものとするとしている。
また、AGCの有するフッ素やガラス材料等とTaconic社の産業用複合フィルム製品、技術・ノウハウ等を融合することで、幅広いニーズに貢献していくとしている。
[Taconic社の概要]
– 代表者:Andrew Gordon Russell
– 設立年:1961年
– 所在地:アメリカ ニューヨーク州
– 従業員数:約730名(2019年2月時点)
– 事業内容:ハイエンド向けプリプレグ・リジットCCL、産業用複合フィルムの製造・販売