AGCは、米国のTaconic社と、Taconic社のAdvanced Dielectric部門(ADD部門)とIndustrial Product部門(IPD部門)の一部を取得することにつき合意し、株式譲渡契約を締結した。
なお、買収は関係当局の承認を前提としている。
1961年創業のTaconic社は、プリント基板材料であるスーパーハイエンドリジットCCL(Copper Clad Laminate、銅張積層板)の製造・販売を行うADD部門と、自動車や航空機などの製造ラインに使用される産業用複合フィルムの製造・販売を行うIPD部門から構成。
AGCは、次世代高速通信関連市場におけるハイエンド部材・ソリューション提供メーカーとして今後、積極的に事業展開していくため、Taconic社のADD部門のグローバルオペレーションと産業用複合フィルム事業の一部を買収する。
AGCグループは、経営方針「AGC plus」の下、モビリティ、エレクトロニクス、ライフサイエンスを戦略事業と位置付けているが、今回の買収はモビリティ及びエレクトロニクス事業の強化を目的としている。
AGCは、昨年12月に完了したPark Electrochemical社のエレクトロ二クス事業買収と、今回のTaconic社事業買収により、5Gや自動運転の普及等により高い成長の見込まれるハイエンドリジットCCL市場での事業基盤を確立。
AGCの有するフッ素やガラス材料等とTaconic社の産業用複合フィルム製品、技術・ノウハウ等を融合し、幅広いニーズに貢献していくとしている。
[Taconic社概要]
– 代表者:Andrew Gordon Russell
– 設立年:1961年
– 所在地:アメリカ ニューヨーク州
– 従業員数:約730名(2019年2月時点)
– 事業内容:ハイエンド向けプリプレグ・リジットCCL、産業用複合フィルムの製造・販売
■Taconic:http://www.4taconic.com/index.php