EVの充電インフラを手掛けるABB E-モビリティ( ABB E-Mobility )は9月14日( 欧州時間 )、サウスカロライナ州コロンビアの新製造拠点への追加投資により、米国の製造規模を継続的に拡大させていくと発表した。( 坂上 賢治 )
その投資額は数百万ドル規模で、同投資によりバイ・アメリカン法に対応した製品を含む電気自動車用充電器の製造量が増加。その結果100人以上の雇用拡大が見込まれる。拡充された工場では、高速道路、公共充電、スクールバス、フリートなどに最適な出力である20kW~180kWの充電器を年間最大10,000基製造する事が出来るという。
この事業の詳細は、出力150kW~450kWの輸送バス用充電器を製造するABB E-モビリティの既存米国事業を拡大するもの。今拡張により米市場に対する需要対応力を高め、製品納期を短縮する事が出来るようになる。
この取り組みについて、北米ABB E-モビリティのボブ・ストヤノビッチ( Bob Stojanovic )バイスプレジデントは、「2030年までに1,800万台のEVが米国の道路を走行すると予想されており、米国のe-モビリティ分野への投資の必要性はかつてないほど高まっています。
米国での製造事業を拡大する事で、お客さまへのサービスを向上させ、自家用車から公共交通機関、フリートまでのEV普及を促進することができます。
特にサウスカロライナ州の施設は、持続可能な輸送エコシステムのあらゆる部分のニーズを満たす高品質で信頼性の高いEV充電ソリューションにより、当社が米国のe-モビリティ経済を前進させている事を示す好例です」と語っている。
この投資によりABB E-モビリティは、EV充電の米国内製造基盤を構築する事を目指す目的が達成される事になる。また2024年以降は、テキサス州シュガーランドにトレーニングセンターを、南カリフォルニアにR&D施設を相次いで開設する構えも見せている。