ゼンリンは7月14日、地図サービス開発プラットフォーム等を提供するマップボックス・ジャパンと、ソリューションの共同開発を目指し、パートナーシップを締結したと発表した。
ゼンリンは、地図データベースにおける日本のマーケットリーダーとして、住宅地図をはじめ、カーナビやインターネット地図等、詳細な地図情報を整備・提供。一方のマップボックス・ジャパンは、日本で提供するMapboxサービスにおいて、2019年からゼンリンの詳細かつ網羅性の高い地図データを採用し、カスタマイズ性の高い地図情報サービスの開発プラットフォームを提供してきた。
多種多様な業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)が推進され、企業がデジタル地図を活用するにあたり、様々なカスタマイズやデータ活用を行うニーズが高まっている現在、ゼンリンとマップボックス・ジャパンは、より多くの利用者のニーズに応えるソリューションを提供するべく、今回、両社で協業を進めることに合意した。
パートナーシップの下、ゼンリンとマップボックス・ジャパンは、両社のサービスを組み合わせたソリューションを共同で開発。具体的には、ゼンリンは、マップボックス・ジャパンへの地図データ提供に加え、両社サービスを最適に連携させ、顧客のニーズに応じたソリューションの開発とその販売に対応。マップボックス・ジャパンは、ゼンリンとの協力関係を通じて、Mapboxサービスの品質向上および日本市場にローカライズした新たなサービスの開発を目指す。
両社は既に、第一弾の連携サービスとして、Mapboxサービスを利用した小学生向け地図プログラミング教材「まなっぷ」をリリースしているが、今後は、地図情報サービスと可視化ソリューションを活用し、様々な分野で両社サービスの連携・拡大を進めていくと云う。
ゼンリンとマップボックス・ジャパンは、、これら新しいソリューションを、新規および既存顧客や、ヤフー、PayPay等のソフトバンクグループ会社に提供し、さらなる採用実績を積むことで、多種多様な業界におけるDXの加速に貢献することを目指すとしている。
[各社コメント]
ゼンリン 取締役常務執行役員 事業統括本部長 藤沢秀幸氏
「マップボックス・ジャパンとの更なる連携を深められる体制ができたことを大変嬉しく思います。Mapboxサービスは、高いビジュアライゼーションやカスタマイズ性に特長があり、弊社地図情報を活用したサービスの可能性を広げることができます。弊社『まなっぷ』がその一例です。今後、お客様のニーズに応じ、様々な分野で両社のサービス連携を進めることで、新たな価値・サービスを発信していきたいと思っています」。
マップボックス・ジャパン 最高経営責任者CEO 高田徹氏
「ゼンリンの高精度な地図情報はMapboxサービスにおいて必須の要素であり、ゼンリンはリセラーとしても重要なパートナーです。本パートナーシップにより両社の関係をさらに強化し、地図の新たな事業価値を創出していくなど、一緒に地図業界を盛り上げていきたいと思っています」。
[会社概要]
・マップボックス・ジャパン合同会社
2020年3月に米国のMapboxとソフトバンクの合弁会社として設立され、地図情報サービスの開発プラットフォームを開発者向けに提供。同社サービスは、「Yahoo! MAP」や「PayPay」内で活用されるなど、豊富な採用実績がある。
– 設立日:2020年3月30日
– 所在地:東京都港区虎ノ門 1-10-5-11F WeWork オフィス内
– 事業内容:
地図サービスの開発プラットフォーム提供、地図を活用した新規サービスの開発。
■マップボックス・ジャパン:https://www.mapbox.jp/