タイヤサイドにVの字に12本配置したフィン
横浜ゴムはダイハツ工業の軽オープンスポーツカー「COPEN(コペン)」向けに設計したエアロダイナミクスフィンタイヤ「ADVAN A50(アドバン・エイ・ゴーマル)」を、全国のダイハツ販社で9月から発売する。発売サイズは165/50R16 75Vの1サイズ、価格はオープンプライス。横浜ゴムがフィンタイヤを発売するのはADVAN A50が初となる。
操縦安定性の向上に寄与するフィンによる効果(イメージ図)
渦の分布
渦が少ないほどスムーズで安定的な気流となり、操縦安定性の向上に寄与。フィンタイヤはタイヤの後方で渦が少なくなる。
気流の様子
フィンタイヤはタイヤの下側で気流の広がりが小さくスムーズな気流となっており、操縦安定性の向上に寄与する。
横浜ゴムは10年以上に亘って、走行中のタイヤ周辺の空気の流れをコントロールし、操縦安定性や燃費、静粛性など車の様々な性能向上に貢献するエアロダイナミクステクノロジーを研究してきた。
「ADVAN A50」は、本格的オープンスポーツカーのCOPENに相応しい操縦安定性を実現するため、タイヤのアウトサイドに12枚のフィンをVの字に配置した。
このフィンがタイヤ付近の気流をコントロールしてスムーズな流れを生み出し、操縦安定性の向上に寄与する。更にフィンを施した唯一無二の特徴的なサイドデザインが「COPEN」のユニークな外観をより引き立てる。
高い操縦安定性と快適性を両立する左右非対称パターンを採用
トレッドパターンは高い操縦安定性と快適性を両立する左右非対称パターンを採用。国内タイヤラベリング制度では転がり抵抗性能「A」、ウェットグリップ性能「b」を獲得、さらに低車外音タイヤの基準を満たしている。
2011年にはタイヤサイドに小さな凹みを施した「ディンプルデザイン」を採用した「BluEarth-1 AAA spec」を発売。2012年にはタイヤサイドにフィン状突起を配置した「フィンタイヤ」を発表した。
以来、空力効率を高めるタイヤの新たなデザインパーツとして、ディンプルやフィンの最適な形状や配置を研究し続けたことで今回、初のエアロダイナミクスフィンタイヤの発売に至った。