ヤマハ発動機は4月9日、ライダーのスキルアップの支援を目的に、走行技量を可視化しフィードバックする「YRFS(ヤマハ・ライディング・フィードバック・システム)」を開発し、4月10日から安全運転啓発活動「YRA(ヤマハ・ライディング・アカデミー)」に導入すると発表した。
YRFSは、車両の位置・速度のデータを簡易デバイス(GPSロガー)で取得し、走行時の「加速・減速」と「旋回」を“見える化”するシステムで、シンプルにパッケージ化されているため車両を問わず装着が可能。その開発には、ヤマハ発動機が探求する独自の開発思想「人機官能」の一環として重ねられてきた「ヒトの操縦および車両の運動特性の研究」で獲得した知見や技術の一部が用いられたと云う。
ヤマハ発動機は、このYRFSをYRAに導入し、走行データとレッスン中に撮影した旋回時の乗車姿勢写真を照らし合わせることで受講者の課題等を把握。レッスン受講後に、データと写真に加え、課題克服のためのアドバイス「インストラクターコメント」を掲載したフィードバックシートを提供し、改善すべきポイントを振り返られるようにすることで、受講者の運転技術の向上をサポートする。
また、国内の安全運転啓蒙活動での活用を皮切りに、今後、タイや中国など海外の指導現場にも順次導入していくとしている。