WILLERの在シンガポール子会社である WILLERS PTE. LTD.は、ST Engineering Ltd(以下「ST Engineering」)とNational Parks Board(シンガポールの国立公園局、管轄:シンガポール政府)協力のもと、シンガポールの国立庭園「Jurong Lake Gardens」(場所:50 Yuan Ching Road Singapore 618661、以下「JLG」)において、自動運転の実証実験を2020年12月3日より開始したと、12月7日WILLERが発表した。
実証実験は2年間実施し、アクセシビリティを向上させるだけでなく2022年にJLGが完成した際の自動運転による旅客輸送システムの安全性、有効性、持続可能性を検証する。
このサービスは、ST Engineeringが自動運転技術を、WILLERがビジネスデザインとオペレーション管理を行っている。
これまでWILLERとST Engineeringは、2019年10月よりシンガポールの国立庭園であり最高の園芸施設である「Gardens by the Bay」にて商業化運行を開始しており、シンガポールにおいては2か所目となる。
今後もWILLERは、日本をはじめアジア・ASEAN で起きているさまざまな社会課題を、日本および世界のスタートアップ企業とともにオープンイノベーションで創造するMaaSにより、解決していくことを目指すとしている。
■運行概要
– 場所:Jurong Lake Gardensの「レイクサイドガーデン」エリア
– 運行ルート:エントランスパビリオン~グラスランドの約1.2㎞。
– 営業時間:月曜日~金曜日の10時~16時
– 料金:現在無料。のちに有料となる可能性がある。
– 利用方法:無料期間は、予約・チケット購入なしで乗車可能
– 備考:セーフティオペレーターが同乗して安全管理を行う。
■使用するNAVYA ARMA(ナビヤアルマ)の概要
– メーカー:NAVYA SAS
– 車両名称:ARMA
– 車体寸法:全長:4755mm/全幅:2100mm/全高:2640mm
– 最高速度:25km/h ※本実証実験では、最大速度10km/h
– 最大斜度:12%
– 定員:15名(座席数11)
– 航続時間:9時間(エアコン利用時4時間)
■Jurong Lake Gardensについて
National Parks Board(シンガポールの国立公園局)が管理する「シンガポール植物園」「Gardens by the Bay」に次ぐ3つ目の国立庭園。湖を中心に約90ha(東京ドーム19個分)の広さがあり、レイクサイドガーデン、日本庭園と中国庭園、ガーデンプロムナードのエリアで構成され、レイクサイドガーデンは2019年4月27日より開放されている。
※JLGの画像:NParks提供