Will Smart(ウイルスマート)は6月28日、長崎県平戸市(市長:黒田成彦)とデジタル技術の活用による地域交通の活性化や、観光活性化のための地域振興策の検討を目指し、包括連携協定を締結する。
Will Smartは「移動」を支える”テクノロジー企業として地域交通インフラの課題解決に向けたコンサルティングからシステム開発・保守までのワンストップ型受託開発サービスを強みとしており、「九州MaaS」への参画を筆頭に地方自治体との連携強化によるMaaSの実現を推進してきた。
一方で平戸市は、元々世界文化遺産や異国情緒ある歴史的な街並みが魅力の都市で、平戸城の「城泊」を中心にその城下町一体をホテル化する「アルベルゴ・ディフーゾ」を推進するなど、都市自体が特別な魅力を持ち合わせている一方で、観光地までの移動手段の不足が長年の課題とされてきた。※アルベルゴ・ディフーゾ:イタリアで始まった「空き家問題」を観光産業で解決するための取り組み。集落の空き家などを客室に見立て、地域一体で宿泊経営を行う分散型宿泊施設の考え方。
その傾向に大きく拍車を掛けたのは人口減少によるドライバー不足だ。加えて新型コロナウイルスの感染拡大により利用者数自体も減少。その結果、市内の一部のタクシー事業者が閉業に追い込まれるなど、移動手段の不足が深刻化した。また観光の玄関口となる長崎空港から平戸市に於いては直通運行する交通手段がなく、観光客の目的地選定に暗い影を落とす。
Will Smartはこのような課題に対して、デジタルサイネージを活用して交通機関の運行情報等を配信する「総合情報配信サービス」、車両データの収集を行う車載デバイスの提供やカーシェア、レンタカー、EV充電器等の予約システムの提供を行う「モビリティシステムサービス」、交通事業者等の利用データを分析・可視化してEBPM支援に繋げる「AI・データサイエンスサービス」、オンプレミスシステムのクラウド化や基幹システムの新規開発を行う「クラウド化支援サービス」などの提供を検討する。
そんなWill Smartのモビリティ業界に特化したサービスノウハウを平戸市が活用。地域関係者と共にデジタル技術を活用した新たな地域交通の検討及び観光移動に関する課題解決の推進を図っていく構えだ。
締結日
2024年6月28日(金)
会社名:株式会社Will Smart
代表者:代表取締役社長 石井康弘
設立:2012年12月12日
事業内容:
モビリティ業界を中心とした事業課題解決に対してDX 技術を駆使したソリューションの企画・提案、ソフトウェアの受託開発と運用支援。
資本金:622百万円(2024年4月16日現在)