UDトラックスは5月31日、「熊本カスタマーセンター」(熊本県熊本市南区)が、国土交通省の九州運輸局より、〝自動車特定整備事業の認証の取り消し〟および〝指定自動車整備事業の指定の取り消し〟の行政処分を受けたことから、同拠点の自動車整備工場を6月1日付で無期閉鎖すると発表した。
なお、今回の行政処分は、2021年から2023年にかけての同所自動車整備に於いて、道路運送車両法に違反する不正行為が65件認められたことを受けてのものとなる。
同社は、熊本カスタマーセンターの自動車整備工場の利用者に対し、近隣のカスタマーセンターへの案内を速やかに行うとしている。
<法令違反による行政処分の内容>
– 対象:UDトラックス株式会社 熊本カスタマーセンター
– 所在地:熊本県熊本市南区平田 2 丁目 8 番 62 号
– 処分内容:自動車特定整備事業の認証の取り消しおよび指定自動車整備事業の指定の取り消し
<不正行為の内容と台数>
UDトラックスでは、これら不正が発生した主な要因として、〝整備の現場で難しい事案への対応を担当者の判断に任せてしまったこと〟、〝組織として不適切な行為を把握・是正する十分な管理・監督機能を有していなかったこと〟に加えて、〝コンプライアンスに関するトレーニングを全社で定期的に実施しているにもかかわらず、コンプライアンスの意識が社内に十分浸透せず、徹底されていなかったこと〟を挙げている。
そして、こうした状況を踏まえて、全国の整備工場に於いて、コンプライアンス教育を一層強化し、再発防止に向けてしっかりと取り組んでいくとしている。
[再発防止に向けて]
(1)整備ルールの厳格化とコンプライアンスの徹底
保安基準に不適合な車両を入庫段階から受け付けないなど、全国のカスタマーセンターでルールを厳格化し、徹底。さらに、新たに車検入庫前後の同一性を担保する画像記録システムを導入し、相互にチェックし合う体制や、エリア単位でコンプライアンス会議を開催し、正しいオペレーションが行われているかを定期的に確認する仕組みをそれぞれ構築する。
(2)コミュニケーションの強化
相互かつオープンに相談・コミュニケーションできる職場環境をつくる。環境づくりにあたっては、各地域のトップがリードして推進していく。
[問い合わせ先]
UDトラックス株式会社 広報・渉外担当
メール:Info.udtrucks.japan@udtrucks.co.jp