豊田通商は1月26日、May Mobility, Inc.(以下「メイモビリティ社」) に出資するとともに、業務提携契約を締結したと発表した。
近年、CASEやMaaSをはじめとするモビリティ革命が自動車産業や都市交通にパラダイムシフトをもたらしている。特に自動運転技術は、交通渋滞緩和や交通事故の削減、過疎地域や高齢社会における移動支援などの課題解決が期待されており、今後さらにインフラ・法整備などを含めた多方面において、社会実装に必要な水準までの進展が求められている。
メイモビリティ社はEdwin Olson氏(CEO & Co-Founder)率いる、米国ミシガン大学の自動運転開発チームを中心としたメンバーにより2017年に設立された。自社開発のADK(Autonomous Driving Kit)を搭載した自動運転シャトルサービスをいち早く開始。同社はこれまでに北米及び日本の9都市において300,000回以上の自動運転シャトルによるサービス(乗車)提供を実現しており、自動運転テクノロジー及び自動運転シャトルサービスで業界をリードする存在となっている。
豊田通商は「2024年3月期中期経営計画」において、「ネクストモビリティ戦略」を重点分野の一つとしており、安全で快適なモビリティ社会の実現への貢献を目指す。
今回の出資により、豊田通商グループが持つ事業パートナー、事業ノウハウ、およびグローバルなネットワークを活用し、メイモビリティ社の自動運転テクノロジーの発展と、交通渋滞緩和や交通事故の削減、高齢者・移動制約者への移動サービス提供に寄与する同社の自動運転シャトルサービスのさらなる普及を支援するとしている。
■メイモビリティ社概要
会社名:May Mobility, Inc.
所在地:ミシガン州アナーバー
創業時期:2017年5月
代表者:Edwin Olson / エドウィン・オルソン (CEO & Co-Founder)
業務内容:自動運転テクノロジー開発及び自動運転シャトルサービスの提供
従業員数:215名(2022年1月時点)