トヨタ自動車は9月26日、既販車に後付けで装着できる純正の福祉用品「いつでもウェルキャブ」の車椅子収納装置を、全国のトヨタ車両販売店を通じて同日より販売すると発表した。対象車種は、新型シエンタをはじめ、11月以降、従来型シエンタやアクア、ヤリス、プリウス、ルーミー/タンクにも拡大される予定。価格(税込)は14万9,600円。
“いつまでも、移動の喜びをあなたと共に”のスローガンの下、身体の不自由な人や高齢者、また、その介助をする人など、誰にとっても快適で安全、かつ簡単で使いやすいクルマを目指し、福祉車両「ウェルキャブ」シリーズの開発に取り組んでいるトヨタが、今回、ユーザーのライフステージの変化に合わせて既販車に後からでもウェルキャブの機能を追加できる、純正の福祉用品「いつでもウェルキャブ」の車椅子収納装置を開発した。
この車椅子収納装置は、力が弱くて車椅子を持ち上げるのが困難な人でも電動で容易に車椅子をラゲージに収納できるウェルキャブの装置。自身で装置の着脱が可能なため、使用しない時は簡単に取り外すことができ、ラゲージスペースを有効に活用することができると云う。
なお、「いつでもウェルキャブ」には、座席が回転し傾くことで、足を地面に着けたまま跨がずに乗ることができる、乗降が容易になる「助手席ターンチルトシート」もラインアップ。従来型シエンタをはじめとした既販車向けに8月23日から販売されている。
トヨタでは、「いつでもウェルキャブ」の販売に加え、一部地域(*)を対象に10月1日から、豊通オールライフの福祉用品貸与事業ネットワークを活用したレンタルサービスも順次開始していく予定。これからも、より多くの人に移動の自由を提供していきたいとしている。
*宮城県、山形県(山形市内)、福島県(福島市内・いわき市)、岩手県(一関市)、栃木県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県、静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、京都府、奈良県、和歌山県(和歌山市)、滋賀県(大津市)、大阪府、兵庫県(神戸市・姫路市・西宮市 等)、福岡県、佐賀県。
[メーカー希望小売価格](消費税込み)
■車椅子収納装置(*1*2):149,600円(*3)
– 対象車種と発売時期:
・シエンタ(年式2022年8月~)/2022年9月26日発売
・シエンタ(年式2015年7月~2022年7月)/2022年11月発売予定
・アクア(年式2011年12月~2021年6月)/2022年11月発売予定
・アクア(年式2021年7月~)/2022年11月発売予定
・ヤリス(年式2019年12月~)/2022年11月発売予定
・プリウス(年式2015年12月~)/2023年1月以降発売予定
・ルーミー/タンク(年式2016年11月~)/2023年1月以降発売予定
■助手席ターンチルトシート(*4*5*6):149,600円(*7)
– 対象車種と発売時期:
・シエンタ(年式2015年7月~2022年7月)/発売中(2022年8月)
・アクア(年式2011年12月~2021年6月)/発売中(2022年8月)
・アクア(年式2021年7月~)/発売中(2022年8月)
・ヤリス(年式2019年12月~)/発売中(2022年8月)
・プリウス(年式2015年12月~)/発売中(2022年8月)
・プリウスPHV(年式2017年2月~)/発売中(2022年8月)
※今後シエンタ(年式2022年8月~)にも設定予定(時期未定)。
*1:収納可能な車椅子の目安(車椅子折りたたみ時)全高775mm以下/全長1,035mm以下/重量35kg以下。但し記載の寸法および重量内であっても、車椅子の形状や車両内の状況によっては収納できない場合がる。
*2:路面に大きな石がある場合など、レールが安定しない場所では使用できない。その他、車椅子収納装置使用時は留意すべき諸注意があるため、詳しくは販売店に訊ねること。
*3:購入者自身で着脱が可能なため取付費用は不要。
*4:体格によっては足や頭がボディに当たり、座った状態でのシートの回転やチルト、および乗降が困難となり使用できない場合がある。
*5:表皮などベース車のシートとは異なる。
*6:チャイルドシートは装着できない。
*7:価格は取付費用を含まないメーカー希望小売価格。取付費用が別途必要。
■(トヨタ)いつでもウェルキャブ:https://toyota.jp/dop/supportaccessory/welcabaccessory/