トヨタ自動車は、11月5日、沖縄県内で11月2日〜11月5日に開催された青年技能者の技能レベルの日本一を競う技能競技大会、第56回技能五輪全国大会において、参加した10職種の内、4職種で金メダルを獲得したことを発表した。
この大会は、次代を担う青年技能者に努力目標を与えるとともに、大会開催地域の若年者に優れた技能を身近にふれる機会を提供するなど、技能の重要性、必要性をアピールし、技能尊重機運の醸成を図ることを目的に、1963年から開催されているもの。
2018年度大会は、沖縄県の那覇市民体育館を含む県内14会場で開催され(精密機器組み立ては茨城県で開催)、42職種に47都道府県から約1300名が参加した。
今回の大会でトヨタ自動車は、昨年金メダルを獲得した木型と車体塗装の選手が連覇を達成。また、1966年に技能五輪の参加を開始して以来、女性として2人目の金メダルも獲得、女性の連覇は初となる。
今回の技能五輪全国大会の結果を受けて、豊田章男社長は、以下のようにコメントしている。
「トヨタの変わらぬDNA、『弛まぬ改善』を持ち続ける若きエンジニアが、緊張の中で日々磨き続けてきた技能を発揮できたことを大変嬉しく思っている。
また選手を支えてくださった皆さまに心から感謝するとともに、一丸となって結果を出してくれたチームトヨタを誇りに思っている。
海外などのライバルが力を伸ばす中で、今回の結果を自信に更なる高い技能に挑戦し、来年のロシア連邦での国際大会と日本のモノづくりの未来のために進化し続けて欲しい」
なお、今回の金メダル獲得者(旋盤、フライス盤職種は除く)は、2019年8月にロシア連邦で開催される「第45回技能五輪国際大会」に日本代表として出場することになっている。
トヨタの金メダル獲得者は以下の通り。
氏 名 | 職 種 |
---|---|
松添 美海(まつぞえ みうみ) | 木型 |
八木沢 柾哉(やぎさわ まさや) | 車体塗装 |
川島 一馬(かわしま かずま) | ITネットワークシステム管理 |
加藤 宏基(かとう こうき) | 自動車板金 |