トヨタ自動車は３月１日、トヨタコネクティッド（以下、TC社）と共同提供するコネクティッドサービス（＊1）「T-Connect（トヨタブランド）」と「G-Link（レクサスブランド）」の利用申込書を、紛失・破棄していたことが判明したと発表した。

申込書には、名前や住所、電話番号、メールアドレス（対象者の一部）をはじめ、契約車名、契約ID、パスワードといった個人情報が記載されており、所在不明は「T-Connect」が約12万件（＊2）（2014年5月～2021年12月申込み分）、「G-Link」が約2万件（＊3）（2014年7月～2021年12月申込み分）の14万件分。なお、これら情報の外部流出や二次被害等は、現時点では確認されていないと云う。

トヨタは、申込みの確認が必要な人に対し、トヨタ・レクサス販売店から、改めて確認の連絡を行うとしている。

両コネクティッドサービスは、提供をトヨタとTC社が行い、申込みの取次をトヨタ・レクサス販売店が担当。サービスの申込にあたっては、販売店が申込書を書面で発行した場合、書類を各販売店からTC社に送られることになっていたと云う。しかし、この運用が適切に実施されていない事例が確認されたため、調査を実施したところ、今回の事実が判明、その後の調査で所在不明の申込書が両サービス合せて約14万件あることが分かった。

トヨタは、今回の事案発生について、サービス取次店である各販売店での運用ルールの不徹底および、提供元であるトヨタとTC社による各販売店に対する運用ルールの説明・徹底が不十分だったことなどが主な原因であるとしている。

そして、この再発防止策として、今後、申込書の電子システム化、販売店やTC社との密接な連携による書面の適切な管理体制の強化、トヨタ社員や各販売店スタッフに対する個人情報取り扱いに関する教育・指導の徹底などを実施していくとしている。

＊1：クルマとネットワークがつながることで、緊急時の通報サービス「ヘルプネット」や、遠隔で安全を守る「セキュリティサービス」など、お客様とお車の安心・安全や快適・便利なサービスを提供。

＊2：「T-Connect」申込総件数 約500万件。
＊3：「G-Link」申込総件数 約35万件。