中日本高速道路は2月17日、同社東京支社と神奈川県、綾瀬市が共同で事業を進めていた、E1 東名高速道路(東名)綾瀬スマートインターチェンジ(スマートIC)の開通日時を発表した。
E1 東名の横浜町田ICと厚木ICは、約15km離れており、この間に位置する綾瀬市などからは、両ICにアクセスしにくい状況であった。
そのため、この地域が自動車専用道路に5km以内でアクセスできるよう、両ICのほぼ中間に、新たなICを設置。県民生活の利便性向上や地域経済の活性化、さらには災害時における安全・安心の確保を図るとともに、既存IC周辺の渋滞緩和を図る。
■開通日時
2021年3月31日(水)12時
■開通箇所
【IC設置場所】
・神奈川県綾瀬市小園 県道42号(藤沢座間厚木)(E1東名綾瀬バスストップ付近)
【利用時間】
・24時間利用可能
【対応車種】
・ETC車載器を搭載した全車種 (車長16.5m以下)
【利用形態】
・一旦停止、フルインター (東京方面、名古屋方面出入り可能)
■開通により期待される効果
(1)広域アクセス性の向上と企業活動の活性化
【広域アクセス性の向上】
綾瀬スマートICの開通により、綾瀬市のほぼ全域、大和市、座間市、藤沢市の一部などが、高速道路へ短時間でアクセスすることが可能となることから、県民の利便性が向上するとともに、産業経済の活性化が期待される。
【企業活動の活性化】
綾瀬市で事業を行うことに関するアンケートでは、デメリットとして、交通機関の便が悪い、得意先・顧客が遠いなど、広域アクセス性の低さを指摘する回答が多くあったが、綾瀬スマートICの開通により、市外、県外へのアクセス性の向上が図られる。
(2)救命救急センターへの速達性の強化と大規模災害時の防災力の向上
【救命救急センターへの速達性の強化】
東海大学医学部付属病院及び昭和大学藤が丘病院までの所要時間が大幅に短縮され、周辺住民への救命体制の強化が図られる。
【大規模災害時の防災力の向上】
緊急輸送道路である東名高速道路に、この地域の「玄関口」が設けられ、災害時の広域物資輸送拠点である厚木海軍飛行場(海上自衛隊厚木航空基地)から、防災拠点となる県央地域県政総合センターまで、迅速、かつ、効率的な避難や、救命・救急活動、物資の運搬が可能となり、大規模災害時の防災力の向上が図られる。
■スマートIC利用上の注意点
1.スマートICはETC専用のIC。
2.スマートICは車が停止した状態でなければ開閉バーが開かない。ETCゲート前で必ず「一旦停止」し、バーが開いてから通行する。
3.開閉バーが開かないなどのトラブル時は、インターホンの利用する。
4.ETC車載器を搭載した全車種(車長16.5m以下)が利用可能。
5.ETC車載器を搭載していない車両が誤ってスマートIC「入口」に進入した場合は、バックせずに一般道へ戻ることができる構造になっている。同様に、ETC車載器を搭載していない車両が誤ってスマートIC「出口」に進入した場合も、バックせずに高速道路へ戻ることができる構造となっている。
6.道路管理上やむを得ない場合に出入口を閉鎖することがある。