東京海上ホールディングス(東京海上HD)は8月16日、シンガポールにあるグループ会社のTokio Marine Insurance Singapore(以下、TMiS)が、ランサムウェアによるサイバー攻撃を受けたと発表した。なお、攻撃はTMiSに限定されており、グループの他の会社への被害・影響はないとのこと。
ランサムウェアによるサイバー攻撃は、パソコン内に保存しているデータを暗号化して使えなくするなどし、その解除のための身代金を要求する手口。
TMiSでは、被害の把握後、直ちにネットワークの遮断措置等を講じて被害の拡大を防止、現地行政機関・捜査当局に対して必要な報告および届出を実施。東京海上HDグループでは、これを受けて、目下被害内容の特定に努めているが、現時点において、顧客情報やグループの機密情報等の流出は確認されていないが、情報流出の有無および範囲の特定には専門的な分析が必要なことから、引き続き、外部の専門機関を起用して調査を進めるとしている。
東京海上HDグループは、なお一層の情報セキュリティ対策を進めると共に、引き続き現地の行政機関・捜査当局や外部の専門機関と連携しながら、件のサイバー攻撃への対応を適切に実施していくとしている。