東海理化( 本社:愛知県丹羽郡大口町、代表取締役社長:二之夕裕美 )は10月19日、MaaS / 物流サービスの開発・研究に特化したベンチャー企業Pathfinder( パスファインダー、本社:東京都板橋区、代表取締役:小野崎 悠介 )の片道専用のレンタカーサービス「 シンプウェイ / Simpway( 乗り捨て料金完全無料 )」へデジタルキーのシステムを提供した。( 坂上 賢治 )
まずパスファインダー自身が開発したシンプウェイというサービスは、片道・乗り捨てレンタカーの上り利用のユーザーと、下り利用( 前のレンタカー利用者が出発した場所へ行きたい )のユーザーをマッチングさせる事で、乗り捨て料金( 回送料金 )を発生させない日本初の〝乗り捨て専用のレンタカープラットフォーム〟だ。
一般的なレンタカーサービスで利用ユーザーは、決められた時間内に出発店舗へ車両を戻す必要があるため、レンタカーの利用にあたり、柔軟な移動や滞在方法を選択出来ない事がある。
また通常のレンタカーサービスであっても、片道乗り捨てスタイルを利用をする事は可能ではあるものの、そのためにはレンタカー事業者が、乗り捨て先である返却店舗から元の出発店舗に車両を戻す回送作業を行う事になる。
このため乗り捨てサービスを利用するユーザーは、その作業手数料として「乗り捨て料金の支払い」を負担しなければならない。
一方でシンプウェイは、スマホアプリ等で出発地点付近へ行きたい利用ユーザーをマッチングさせる事によって、片道専用サービスとして「 乗り捨て料金を完全無料 」とする事が出来るため、低価格で乗り捨て自由な移動サービスが提供出来るという仕組みだ。
ちなみにこのシンプウェイの車両予約管理システムには、東海理化の「フリーキーボックス( FREEKEY Box )」がひと役買っている。
というのは、車両の利用ユーザーがクルマのキーを借りたり返却する事を考えずに、スマホアプリで車両の解錠が出来るため、車両を借りる際に都度都度クルマのキーを取り扱う事が不要になるだからだ( 利用者は、クルマの施錠・解錠をスマホアプリだけで操作出来る )。
加えてこのフリーキーボックスは、車載のための特別な工事が全く不要なため、サービスを提供する事業社は初期費用なしで導入が出来るのも特徴だ。
また先の通りで、これまでのレンタカー利用とは異なり鍵の受渡しが不要になる事から、車両レンタルにあたって利用者が鍵を受け取りに行く手間がなくなり、鍵自体の紛失や置き忘れも回避する事が出来るとしている。
東海理化では、「今後もデジタルキーを活用した自動車の鍵に関する課題や様々な社会課題を解決するサービスを積極的に提供して参ります」と話している。
・パスファインダー:https://pfr.technology/
片道専用のレンタカーサービス「Simpway」:https://www.simpway.to/
・株式会社東海理化:http://www.tokai-rika.co.jp/
TOKAI RIKA Digitalkey:https://digitalkey.jp/