JAFは2月18日、警察庁と合同で実施した「シートベルト着用状況全国調査」の結果を公表した。
10月18日(月)から12月3日(金)までの間、全国886箇所で調査したところ、後部座席(以下「後席」)でのシートベルト着用率は、一般道路で42.9%(前年比2.6ポイント増)。高速道路で75.7%(前年比0.1ポイント減)となり、一般道路の後席においては、2002年の合同調査開始以来、過去最高となった。
一方で、運転席の着用率は一般道路で99.1%(前年比0.1ポイント増)、高速道路等で99.6%(前年比0.1ポイント減)、助手席においてもそれぞれ90%を超える結果となった。
2008年に後席でのシートベルト着用が義務化されてから10年以上たったが、依然として後席は他の座席と比べて着用率が低い状態で推移している。その中でも、一般道路で着用率の低さが際立ち、改めて後席でのシートベルト着用の重要性が十分に浸透されていないことを示す結果となった。
このような現在の着用状況や2016年に実施した「後席シートベルトに関するアンケート調査」の結果を受け、JAFでは特設サイト「後席シートベルトの安心力」を公開している。正しい着用方法やスムーズにシートベルトが着用できる豆知識、着用しない場合の危険性などについて、動画や画像で解説している。
■交通事故の際、後部座席でシートベルトをしていないと発生する3つの危険性
1.車内の構造物(ピラーやシートなど)に激突し、自らが傷害を負う危険性
2.運転者や助手席同乗者へぶつかり、危害を加える危険性
3.窓などから車外に放出される危険性