日本損害保険協会(以下、損保協会)は10月26日、最新(2021(令和3)年)の「全国交通事故多発交差点マップ」と、事故多発交差点のワースト10を発表した。
ワースト10には、人身事故件数29件の「東京都の大原交差点(前回10位)」が1位、続いて21件の「東京都の池袋六ツ又交差点(前回圏外)」が2位になるなど、昨年は1カ所のみだった東京都の交差点が3カ所ランクイン。なお、昨年6カ所を占めた大阪府の交差点は4カ所だった。
全国交通事故多発交差点マップは、人身事故の半数以上が発生する交差点・交差点付近での交通事故の防止・軽減を目的に、全国の地方新聞社の協力を得て、2021年の各都道府県のデータを元に作成されたもので、地図メーカーのカーナビデータにも採用されている。
また、都道府県別のページでは、ワースト5交差点ごとに、交差点の特徴や件数の多い事故類型の主な要因・予防策等も紹介。今回から利便性を高めるため、以下の変更が加えられた。
<変更点>
①トップページの日本地図を見やすくなるようイラストを大きくし、都道府県別のページにアクセスしやすくした。
②トップページに、事故件数および死者数の「交差点事故割合」と全国の「事故多発交差点ワースト10」を掲載し、いかに多くの事故が交差点で発生しているのかを感じ取れるようにした。
損保協会は、このマップを、交通事故の低減について考えるためのヒントとして、また事故防止に向けた交差点の改良を検討する際の参考資料として、過去のデータ(※)と併せて活用して欲しいとしている。
※過去データは、全国交通事故多発交差点マップ<https://www.sonpo.or.jp/about/useful/kousaten/2021/>にで確認可。
[2021年の全国ワースト10]
<順位、人身事故件数、都道府県、交差点名称>
1位、29件、東京都、大原交差点
2位、21件、東京都、池袋六ツ又交差点
3位(同率2カ所)、19件、大阪府、阪和豊中交差点
3位(同率2カ所)、19件、大阪府、梅新東交差点
5位(同率2カ所)、18件、東京都、四谷四丁目交差点
5位(同率2カ所)、18件、大阪府、瓜破交差点
7位、16件、沖縄県、渡口交差点
8位(同率3カ所)、15件、愛知県、中島橋西交差点
8位(同率3カ所)、15件、大阪府、梅田新道交差点
8位(同率3カ所)、15件、兵庫県、中央町交差点
■(損保協会)全国交通事故多発交差点マップ(令和3年データ準拠):https://www.sonpo.or.jp/about/useful/kousaten/2021/