TOYOTA GAZOO Racingは11月1日、2021年全日本ラリー選手権(JRC)第4戦「久万高原ラリー」で、勝田範彦/木村裕介組が優勝を飾り、JN1クラスのチャンピオンとなったことを発表した。
2021年全日本ラリー選手権(JRC)第4戦「久万高原ラリー」は、10月30日(土)〜31日(日)にかけて、愛媛県上浮穴郡久万高原町を拠点に開催された。
モータースポーツの厳しい環境の下で「人を鍛え、クルマを鍛える」ことを目的に、2015年から全日本ラリー選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racingは、2021年からはGRヤリスをベースとする「GR YARIS GR4 Rally」を投入し、最上位カテゴリーであるJN1クラスに挑戦している。
今大会は当初5月に開催が予定されていたものの、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて10月に延期され、実質的な最終戦として開催。チームは、前戦から2週間という短期間ながら、両クルーのフィードバックを可能な限りGR YARIS GR4 Rallyに盛り込み最終戦を迎えた。また、今回は「GR Garage 松山」からもディーラーメカニック1名が参加し、ラリー中、チームの一員として共に車両の整備を行っている。
選手権ランキング首位の勝田選手は、初日の6SS中3SSでトップタイムを記録する好走で、首位のライバルから1.8秒差の2番手という好位置につけた。23.28kmのSSを2回走行する最終日は、夜半からの雨が残り、霧も発生する難しい路面状況に。小雨が降るSS7、勝田選手は首位のライバルに対し30.3秒差をつける走りで一気にトップに立つと、続く最終SSもトップタイムで締めくくり、シーズン4連勝を達成。勝田選手は2017年以来となる、9度目のチャンピオンに輝いた。また、眞貝選手は最終SSを走行後、最終タイムコントロール前にメカニカルトラブルによりリタイアとなった。
■久万高原ラリー JN1クラス最終結果
1 勝田 範彦/木村 裕介(GR YARIS GR4 Rally) 1:26:05.8
2 福永 修/齊田 美早子(シュコダ・ファビアR5) +31.6
3 鎌田 卓麻/松本 優一(スバルWRX STI) +1:33.3
4 奴田原 文雄/東 駿吾(トヨタGRヤリス) +1:48.5
5 新井 大輝/小坂 典嵩(スバルWRX STI) +1:54.3
6 新井 敏弘/田中 直哉(スバルWRX STI) +2:20.0
7 柳澤 宏至/保井 隆宏(シュコダ・ファビアR5) +2:49.8
8 小濱 勇希/加勢 直毅(トヨタGRヤリス) +6:42.1
9 山本 悠太/立久井 和子(トヨタGRヤリス) +7:33.9
10 徳尾 慶太郎/石田 一輝(トヨタGRヤリス) +7:42.5
11 小泉 敏志/清水 昭一(トヨタGRヤリス) +13:31.3
R 眞貝 知志/安藤 裕一(GR YARIS GR4 Rally)
参戦13台、完走11台