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2024年6月11日【アフター市場】

テスラ系統用蓄電池、仙台市の系統用蓄電所で稼働開始

坂上 賢治

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一次調整力として需給調整市場へのMegapackの参加は、日本初

 

テスラ大型蓄電システム Megapack ( vxvcxxz43 MWh ) が6月11日、仙台パワーステーション構内の系統用蓄電所へ導入・運転が開始された。テスラとしては、これを契機に系統用蓄電池として電力系統へ直接接続され、需給調整市場に参加し、電力の需給調整による電力供給の安定化と再生可能エネルギーの更なる普及を加速させていきたい構えだ。

 

また、需給調整市場の調整力( 一次~三次調整力 )のうち、最も応答速度の速い一次調整力への参加も予定している。ちなみに一次調整力へ同社のMegapackが利用されるのは日本では初となった。なおこの系統用蓄電所は、関電エネルギーソリューションにより運用され、テスラは今後、Megapackのメンテナンスサービスを行う体制に入る。

 

  • – 運転開始: 2024年5月20日
  • – 設置場所:仙台パワーステーション株式会社構内(宮城県、仙台市内)
  • – Megapack システム 規模:10.7 MW / 43 MWh

 

この新たな取り組みについてテスラでは、「電力の安定供給には需要と供給の一致が必要ですが、その一方で、再生可能エネルギーは、天候や時間によって発電量が左右されるため、更なる再生可能エネルギーの普及の加速には、それを補完する仕組みが必要でした。

 

これまでその役割は火力発電や揚水発電が担っていましたが、石炭火力発電よりも素早く応答し、揚水発電よりも効率良く充放電ができるため、近年、蓄電池がその解決策として利用され始めています。

 

テスラ系統用蓄電池 Megapackは、応答性が非常に早く、安全性が高いという特徴に加え、蓄電池、パワーコンディショナー、温度管理システム、制御機構がすべて一つのコンテナサイズの筐体に内蔵されて工場から出荷されるため、現地での施工を極めて簡素化できることが大きな特徴です。

 

また、一つの筐体に効率よく収められているため、設置に必要な面積が小さくてすむことも日本に於いては大きな利点です。

 

テスラは世界中で多くの系統用蓄電所のプロジェクトを遂行しています。 その実績や経験を活かし、日本の電力供給の安定化、再生可能エネルギーの普及に貢献します。 また、容量市場や需給調整市場への展開も加速してまいります」と話している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。