住友ゴム工業は2月9日、同社史上最高レベルの低燃費(電費)性能を誇る、同社初の市販用EVタイヤ、DUNLOP(ダンロップ)「e. SPORT MAXX(イースポーツマックス)」を、EV化が急速に進む中国市場で4月から発売すると発表した。
また、同様にEV市場が拡大する欧州でも、FALKEN(ファルケン)「e. ZIEX(イージークス)」を、来年から発売する予定だと云う。
住友ゴムでは、「e. SPORT MAXX」の開発にあたり、低燃費(電費)性能と静粛性能を徹底して追求。一充電あたりの航続距離を伸ばすために必要な転がり抵抗を低減するため、材料開発技術を活かしゴムの配合を工夫、同社史上最高レベルの低燃費(電費)性能の実現に加え、EVの静粛性故に目立つロードノイズを、独自の「サイレントコア(特殊吸音スポンジ/※1)」搭載により抑制。その他、ウエット性能と操縦安定性能との高次元の両立や、軽量化による省資源化も図った。
また、以上性能面に加え、サイドウォールのロゴに独自の黒色デザイン技術「Nano Black(ナノブラック)/※2」を採用し、デザイン性も追求するなど、ユーザーの様々なニーズに対応した。
今回住友ゴムは、その導入比率やCO2削減に高い目標を掲げる中国や欧州を中心として世界的に急拡大するEVの市場環境を踏まえて、市販用EVタイヤを中国市場に先行投入することを決定したが、来年には欧州での発売、そして今後は販売地域の順次拡大も予定していると云う。
サステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050(2021年8月発表/※3)」の下、環境問題の解決に取り組む住友ゴムは、「e. SPORT MAXX」を通じて、カーボンニュートラルの達成を目指すとしている。
※1:(ダンロップ)サイレントコア(特殊吸音スポンジ):https://tyre.dunlop.co.jp/brand/technology/sponge/
※2:(住友ゴム:ニュースリリース)独自の黒色デザイン技術「Nano Black」を確立しタイヤ側面のロゴなどの視認性とデザイン性を向上(2021年8月31日付):https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2021/sri/2021_068.html
※3:(住友ゴム:ニュースリリース)サステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」を策定(2021年8月5日付):https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2021/sri/2021_060.html