オートバックスセブンは1月26日、GROUNDに資本参加および業務提携契約を締結したと発表した。
同社は今回の資本参加および業務提携契約により、GROUNDの物流施設統合管理・最適化システム『GWES』の活用や物流ノウハウを共有化、物流拠点における「在庫」の可視化および商品調達の最適化を軸とした各取り組みを推進。物流DXによる物流課題の解決を目指していく。
また、前述により2026年度までに現在の在庫の約20%を削減することで、事業資産の効率化を図る計画。現在は外部業者に運営を委託しているEC事業向けの小口配送物流についても、GROUNDのノウハウを活用し構築を図るとしている。
■業務提携の取り組み
1.在庫の可視化および在庫効率の改善・最適化
オートバックスセブンは東日本ロジスティクスセンターおよび西日本ロジスティクスセンターの2つの物流拠点を持ち、全国のオートバックスグループ店舗へ配送する商品を保管している。GROUNDの『GWES』を活用した在庫の可視化によって、物流拠点内の在庫数量や保管期間に加え、商品ごとの保管コストについても算定を図り、商品調達時の判断材料の一つとして活用することで、在庫の最適化を図る。
2.データに基づく需要予測の構築
オートバックスグループ店舗のPOS情報、各種販売企画情報、季節要因やマーケットデータなど商品売上に影響を与える要因も考慮し、主に商品調達時に活用する売上予測の構築を図る。AI活用なども含めたGROUNDのノウハウと技術を活用することで、物流拠点の仕入れの最適化につなげる計画。
3.複数物流施設間での在庫および在庫情報の共有
オートバックスセブンの物流拠点である東西のロジスティクスセンターに加え、新設予定のEC物流センターの在庫および在庫情報を共有し、相互に在庫を融通し合うことで在庫の効率化を図る。
4.小口配送物流の構築
EC事業の拡大や利益管理、在庫の効率化を図っていくうえで小口配送物流機能の保有は必須となる。カー用品に関するEC事業の特徴や物流が備えるべきサービスや機能なども考慮し、GROUNDのノウハウと技術も活用することで、小口配送に特化するEC物流センターの新設を図る。