ソニー損害保険(ソニー損保)は、2019年4月1日以降が保険始期日となる契約を対象に、自動車保険の商品改定を行う(*1)。
今回の商品改定では、参考純率(*2)の改定や直近の同社の保険金支払状況等に基づいた、各種割引、保険料水準などの見直しし、また、前契約に等級ダウン事故等がない場合に、等級ダウン事故等があった場合に比べて保険料を2,000円割引く「無事故割引」を新設する。
「無事故割引」は、ノンフリート等級制度に加えて適用する割引で、前契約の保険会社を問わず適用対象となる。
*1:改定後商品の申込手続開始日は、新規契約は保険始期日の90日前、同社の継続契約については保険始期日の65日前となる。
*2:参考純率は、損害保険料率算出機構が、会員である各損害保険会社の契約や事故データをもとに算出し、参考値として会員の各損害保険会社に提供している保険料率。ソニー損保の今回の商品改定は、損害保険料率算出機構が2017年5月に発表した参考純率に基づく。
[主な改定内容]
<無事故割引の新設(他社からの切替えも適用対象)>
前契約の保険会社を問わず、前契約に等級ダウン事故等が無い場合に(*3)、等級ダウン事故等があった場合に比べて保険料を2,000円(*4)割引く「無事故割引」を新設。
事故歴に応じて割引率が段階的に上昇するノンフリート等級制度に加えて適用する割引のため、無事故のドライバーは、事故があった場合に比べて保険料を抑えることができる(*5)。
なお、前契約の保険会社を問わずに「無事故割引」が適用される自動車保険は、2018年12月17日時点では、ソニー損保の自動車保険のみとのこと。
*3:保険期間が1年以上の前契約があり、前契約の保険期間内に3等級ダウン事故・1等級ダウン事故・等級すえおき事故がないこと。保険期間の途中で解約した場合など、前契約の既経過期間が1年未満の場合は無事故割引の適用外。前契約は、ソニー損保でもソニー損保以外でも、いずれも「無事故割引」の適用対象となる。
*4:前契約で等級ダウン事故等がある契約と比較した保険料の差額。
*5:保険料水準の全面的な改定を実施するため、無事故割引が適用された場合でも、契約によっては保険料が前契約より上がる場合もある。
<保険料水準の改定>
参考純率の改定や、直近の同社の保険金支払状況等に基づき、保険料水準を全面的に改定する。
ちなみに、損害保険料率算出機構が2017年5月に発表した参考純率では、「自動車保険の参考準率を平均8%引き下げる」としている。但し、保険料は、各々の保険会社の保険金支払状況等などを加味して決められるため、参考値が保険料の改定にそのまま反映されるわけではない。
<各種割引および特約の補償の改定>
直近の同社の保険金支払状況等に基づき、下表のとおり割引率や補償の改定を行う。
*6: 割引は、保険料全体には適用されない。保険料のうちリスクに応じた部分にのみ適用するため、保険料全体に対する割引率は、契約の条件等により、表の数値とは異なる場合がある。
<運転者限定区分の改定>
「本人限定」「本人・配偶者限定」「家族限定」「限定なし」の4区分について、「本人・配偶者限定」と「限定なし」の2区分に統合する。
<「配偶者」の定義の改定>
「同性パートナー」を配偶者に含めることとする(*7)。これにより、「同性パートナー」を「配偶者」として補償の対象に含めることや、ノンフリート等級の引継ぎなどが可能になる。
*7:「同性パートナーと認められること」および「同居していること」が確認できる資料の提出が必要。
<その他の改定>
ソニー損保の契約者を対象とした「新車買替特約」の適用条件拡大や、中断証明書の発行期間拡大などの改定を実施するほか、ロードサービスの内容についても一部変更を行う(*8)。
*8:詳細については、重要事項説明書やサービスガイド参照のこと。
■(ソニー損保)自動車保険の約款、重要事項説明書、各種サービス利用規約を確認する:https://faq.sonysonpo.co.jp/shiryo
■(損害保険料算出機構)自動車保険参考純率改定のご案内(2017年5月):https://www.giroj.or.jp/ratemaking/automobile/201705_announcement.html