ソニー損害保険(以下、ソニー損保」)は、12月3日、同社が実施した「全国カーライフ実態調査」の結果の中で、自動ブレーキやドライブレコーダーの搭載率が前年度の同調査に比べ上昇していることを明らかにした。
毎年ソニー損保が実施している同調査は、2018年10月19日~10月22日の4日間に、自家用車を所有し、月に1回以上車を運転する18歳~59歳の男女に対して行ったインターネットリサーチだ(有効回答1000名)。
リサーチでは、車の維持費や税金、ガソリン代等の多岐にわたるアンケートを実施。
その中の「安全運転機能の搭載率」という項目では、全回答者1000名に、
自分が主に運転している車に安全運転を支援する機能や装置を付けているか
付けていない場合は付けたいか
を質問。その結果が以下の通りだ。
搭載率(「すでに付いている」と回答した割合)は、
「自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)」は20.3%
「ドライブレコーダー(車両の走行状態や事故状況を録画する装置)」は31.7%
「車線逸脱防止支援システム(車両のふらつきや車線からのはみだしをお知らせする機能)」は17.5%
「定速走行・車間距離制御装置/ACC(アダプティブクルーズコントロール)」は13.9%
「死角検知機能(自車の斜め後方など、死角に車がいたらお知らせする機能)」は9.5%
「歩行者用エアバッグ(歩行者と衝突時に作動する、歩行者用の衝撃緩和装置)」は6.0%
これらにより、今回挙げた機能や装置のなかでは、ドライブレコーダーの搭載率が最も高くなっていることが判明。
また、昨年の調査結果と比較すると、「自動ブレーキ」では搭載率が7.9ポイント上昇(2017年12.4%→2018年20.3%)、「ドライブレコーダー」では搭載率が16.4ポイント上昇(2017年15.3%→2018年31.7%)している。
同社では、この結果について、
「あおり運転に関する報道を目にするなどして、ドライブレコーダーの必要性を感じるユーザーがこの1年で増えたことが推察される」
と言及している。
また、搭載意向率(「付けたいと思う」と回答した割合)では、
「自動ブレーキ」は55.2%
「ドライブレコーダー」は54.1%
「車線逸脱防止支援システム」は47.2%
「定速走行・車間距離制御装置/ACC」は50.0%
「死角検知機能」は63.4%
「歩行者用エアバッグ」は47.3%
という結果に。搭載率では1割にとどまっていた「死角検知機能」だが、付けたいと考えているユーザーが多いこと等も判明した。
調査では、他にも「新たなサービスが期待されるコネクテッドカー できたら便利だと思うこと」についてもアンケートを実施。結果は、
「簡単ナビ設定(ナビに目的地を話しかけると目的地設定できる)」が最も多く45.2%
「盗難車両追跡(車が盗難にあったとき、その車の位置を追跡できる)」が43.1%
「車両診断(車両の状態を診断してくれトラブル発生前に整備をおすすめしてくれる)」が34.0%
「遠隔ドアロック(リモコンキーが届かないような離れた場所からでもドアロックできる)」が33.0%
「自動緊急通報(エアバッグの作動や車両センサーで事故を検知すると警察や消防に通報してくれる)」が28.8%
となっている。これらにより、ナビの音声設定や、盗難防止の機能に期待しているユーザーが多いことがうかがえる。
さらに、年代別では、10代・20代では
「音楽自動選択(好みの音楽を学習し、運転時にかけてくれる)」(25.2%)が他の年代と比べて高い結果に。
ドライブ中、好きな音楽が自動で流れてきたら便利だと考えるのは10代・20代に多ことがわかった。
今回の調査に関し詳細は、以下URLの同社公式ホームページを参照されたい。
https://from.sonysonpo.co.jp/topics/pr/2018/12/20181203_01.html