損害保険ジャパンとSOMPOグループのプライムアシスタンスは7月9日、米国モーション・インテリジェンス開発の「ながら運転」防止ソリューションの販売を同月より開始すると発表した。
サービスは、損保ジャパンが担当営業店を通じて紹介し、プライムアシスタンスが販売。利用は1,000台から申し込みが必要で、価格(税抜)は1台につき年間2,180円。既にセブン‐イレブン・ジャパンでの導入が決定していると云う。
日本では、2019年12月1日に改正道路交通法が施行され、スマートフォン等を使用しながら車を運転する「ながら運転」に対する罰則が強化された。これにより、企業は事故だけでなく、免許停止や無免許運転による業務リスクに対し、より一層の対応策が求められるようになった。
損保ジャパンの持ち株会社であるSOMPOホールディングスでは、「ながら運転」を防止する事業者向けサービスの展開を目指し、2019年12月からモーション・インテリジェンス社の「ながら運転」防止ソリューションについて、複数企業との実証実験を重ね、実験参画8社において、交通事故が平均40%、交通違反が平均36%削減という効果を実証。導入企業が適切に管理・運営できることが検証できたため、今回、販売を開始することとした。
ながら運転防止サービスは、専用デバイスにより、予め専用アプリをダウンロードしたスマートフォンの運転中の操作を制限する事業者向けのサービス。専用アプリをインストールしていないスマートフォンを検知し、運行管理者に通知するオプション機能もあると云う。
また、従業員が個人で所有するスマートフォンの使用も抑制や、警察・消防等の緊急性を要する連絡先を予め設定することで、走行中の発信も可能。業務上必要なスマートフォンアプリ(カーナビアプリなど)の使用を許可するなど、制御するアプリも設定でカスタマイズできる。
一方、運行管理者においては、専用WEBサイトを通して、ドライバーの位置情報やスマートフォン使用状況の監視に加え、レポート作成やアラート発信の機能もあるため、ドライバー毎に実効性の高い管理ができるようになると云う。
SOMPOグループは、今後も最新のデジタル技術を活用したソリューションを通じ、事故の無い社会の実現を目指すとしている。
[ながら運転防止サービスの機能]
<標準機能>
・アプリとデバイスの組み合わせにより「ながら運転」を強制制御(時速10km以上の走行)。
・1つのデバイスで、業務用だけでなくプライベートスマートフォンも制御。
・管理者サイトで、アプリの稼働状況・車両の走行状況を把握。
・警察、消防への緊急通報はワンプッシュで可能。
<販売価格>
・年間2,180円/台(税抜)
・1,000台から(無償期間として1か月間、数台の試用可能)
上記の他にも、カーナビアプリの追加をはじめオプション機能有り。
<管理者サイト>
管理者サイトでは、各車両の位置情報やアプリの起動状況の確認が可能。また、オプション機能として、アプリ未登録スマートフォンの検知も可能できる。
<各企業の役割>
・SOMPOホールディングス:事業の管理、サービスの改善・改修の管理。
・プライムアシスタンス:サービスの販売、顧客対応。
・モーション・インテリジェンス社(※):サービス・システムの開発とサポート。
・損保ジャパン:サービス紹介。
※モーション・インテリジェンス株式会社:米国で同サービスの導入実績があるMotion Intelligenceの日本法人<https://motionintelligence.jp/>。
[米Motion Intelligence社の概要]
– 会社名:Driving Management System ,Inc
– 商号:Motion Intelligence
– 設立:2014年4月
– 所在地 コロラド州コロラドスプリングス市
– サービス概要:車内にある携帯電話の位置を特定して機能を制御するソリューションを提
– HP:https://motionintelligence.com/
■SOMPOホールディングス:https://www.sompo-hd.com/
■損保ジャパン:https://www.sompo-japan.co.jp/
■プライムアシスタンス:https://prime-as.co.jp/
■モーション・インテリジェンス(日本法人):https://motionintelligence.jp/