損害保険ジャパンは、駐車場シェアリングサービスのakippaと、駐車場シェアリング向けに補償をカスタマイズし、駐車場オーナーを守る保険として業界初となる「駐車場シェア専用保険」を開発した。
1.開発の背景・目的
SOMPOホールディングスは昨年10月、akippaの株式約33.4%を取得して関連会社化し、駐車場シェアリング事業を推進しており、akippaは、DeNA SOMPO Carlife(以下、DSCL)を総代理店として、全国の損保ジャパン保険代理店と連携し、オーナーを開拓。3年後の2022年には会員数1,000万人、20万拠点にまで拡大する予定だと云う。
損保ジャパンとakippaは、駐車場シェアリングにおいて、オーナーの貸し出しに対する不安を取り除き、ユーザー共により安心して利用できるよう、新たな保険の検討を進め、今回、「駐車場シェア専用保険」を独自開発した。
2.概要
akippaが提供する駐車場シェアリングでは、ユーザーに自動車保険の加入を義務づけており、事故の際に、その保険で対応しているが、それが適用できない場合、この「駐車場シェア専用保険」により補償。保険では、駐車場の貸し出し中に生じたユーザーの事故に起因するオーナーの物損害と傷害補償および、オーナーの賠償責任が補償される。なお補償は、6月1日から、akippaを利用するオーナー所有の全ての駐車場に適用される。
※あくまでも当事者同士での解決を原則とし、①~③の補償は二次的保険の位置づけ。
3.利用者などのメリット
(1)オーナー
ユーザーの保険が適用できない場合に、所有する建物や自身のケガに対する補償だけではなく、ユーザーの車を誤って傷付けてしまった場合など、オーナーの過失による賠償責任にも適用できる。
(2)ユーザー
自分が加入している保険が適用できない場合の負担に対して、安心してakippaを利用することができる。また、保険によってオーナーや駐車場の数が増えることで、利便性が向上する。
(3)保険代理店
駐車場をオーナーに、駐車場シェアリングを提案する際、安心して利用できるサービスとして提案できる。
SOMPOホールディングスでは、駐車場シェアリング業界の成長を2030年度までに約600億~1,000億円の市場規模(※)と見込んでおり、同保険により、駐車場登録数を加速させるとしている。