昭和シェル石油は、9月14日、京浜トラックターミナルL(LNG)+CNGステーション(東京都大田区平和島2-1-1)にて、9月より関東初となる大型LNGトラックへの燃料供給を開始したことを発表した。
これは、環境省の「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」のひとつである「大型LNG トラックおよび最適燃料充填インフラの開発・実証事業」の実証走行試験に使用される大型LNG(液化天然ガス)トラックへ燃料供給を行い、供給実績データなどを提供することで東京―大阪間の実証走行試験に協力するというもの。
二酸化炭素や窒素酸化物の排出が少ないLNGトラックは、運輸業界が直面する環境課題解決への貢献が期待されている。
加えて、超低温で液化されるLNGはエネルギー密度が高く、従来のCNG(圧縮天然ガス)トラックでは実現できなかった1回の充填で約1000km超の長距離走行が可能になると言われており、充填時間も短縮できることから持続可能な次世代車両として注目されている。
そのような背景により、近年LNGを含む低炭素エネルギーに対する社会的需要が高まっているが、一方で、更なる需要拡大においては多大な初期投資やインフラの未整備等が課題となっている。
同社では、それらを踏まえつつ、中長期戦略としてインフラ整備ならびに利用普及を視野に入れたLNG事業拡大を推し進め、低炭素社会の実現へ貢献することを目指す方針だ。