昭和シェル石油(以下、昭和シェル)は、12月13日、日本ピザハット(以下、ピザハット)との協業店舗・第1号店「セルフ代々木サービスステーション」と「ピザハット代々木店」を、12月14日に渋谷区代々木にオープンすることを発表。
オープン前日となる13日に、報道関係者などを集めたオープニングセレモニーを開催した。
今回の新店舗は、2018年8月に2社が発表した業務提携の第1弾。
協業の主な内容は、サービスステーション(以下、SS)内に、ピザハットのテイクアウト店を併設することにより、燃料補給とピザのテイクアウトという2つのニーズをワンストップで提供するというもの。
新店舗は、同一敷地内にあるが、基本的にはそれぞれ独立した店舗という形態としながらも、協力体制により顧客の利便性の向上を計り、SSとピザ店それぞれの売上増を狙う。
また、2社では、今後5年間で同様の協業型店舗を100店舗開発することを目指すという。
当日のセレモニーでは、まず
昭和シェル石油株式会社 常務執行役員の森下健一氏(写真右から2番目)
中央シェル石油販売株式会社 代表取締役社長の佐々木理雅氏(写真一番右)
日本ピザハット株式会社 代表取締役社長の中村昭一氏(写真右から3番目)
日本ピザハット株式会社 執行役員の佐野文彦氏(写真一番左)
によるテープカットが行われた。
また、ピザハット代々木店 店長の作田耕造氏による、ピザ配達用スリーターへの初給油式なども実施された。
セレモニー後の質疑応答の中で、昭和シェルの森下常務執行役員は、今回の協業は多様化するニーズやライフスタイルなどに対応し、より顧客の期待に応えるサービスステーション(以下:SS)のあり方を模索することの一環であることに言及。
また、今後の課題としては、ピザハットが提供している「ピザハットアプリ」と、昭和シェルが運営する顧客管理マーケティングサービスの「シェルコネクト」の連携を検討中であることも明かにした。
実現すれば、アプリによるピザの事前予約はもちろん、事前決済サービス等が可能になるという。加えて、将来的には、予約した顧客の車両を自動認識し、車両から降りずにピザの受け取りができるシステム等の開発も目指すという。
また、今後開発する協業型店舗について森下氏は、今回のような大都市内だけでなく郊外への出店も検討することにも言及。各店舗は設置する地域の特性を活かした内容にする他、テイクアウトだけでなくイートイン方式もありうること等を語った。
また、ピザハットの中村社長は、オープンする新店舗の売上に関し、まずはペイラインである「月商500万円以上」が目標だと言及。
そのために、ピザハット代々木店では、同社初の店舗限定メニュー「贅沢クリーミーホタテ」も用意。新店舗成功に向け意欲的な施策を実施している。
ちなみに、昭和シェルは2008年にコンビニエンスチェーンのローソンとも業務提携しており、他業種との協業は今回が2社目となる。
近年、SS数の減少が社会問題となっている背景もあるだけに、新たなSSのあり方や生き残りをかけた施策として、今回の協業がどのような結果を生むのか、今後の動向に注視したい。
【SS概要】
・店舗名:セルフ代々木サービスステーション
・運営者名:中央シェル石油販売株式会社
・営業時間:24時間営業
・所在地:東京都渋谷区代々木1丁目11-2
【ピザハット店舗概要】
・店舗名:ピザハット代々木店
・運営者名:日本ピザハット株式会社
・営業時間:2018年12月14日(金)〜2019年1月6日(日):11:00〜21:00
※上記期間は、電話並びに店頭注文による持ち帰り販売のみ
2019年 1月 7日(月)以降:11:00〜24:00
※電話並びに店頭注文に加えWEB注文も可能。また、持ち帰りに加えデリバ
リーも開始。
・所在地:東京都渋谷区代々木1丁目11-2