新明和工業(本社:兵庫県宝塚市、取締役社長:五十川龍之)は12月22日、新たに開発したEV向け充電課金機能を、自社のパーキングサポートアプリ「SPASA(登録商標)」のオプション機能として(2024年1月から)導入・販売する。
上記「SPASA」は、機械式駐車設備の操作支援ツールとして予てより、新明和工業が提供しているもの。この追加機能を購入することで充電予約から、充電設備利用料金の支払いに至る全手続きが、自社オリジナルアプリ上で完結すると謳っている。
なお同機能をオプションとして利用・搭載できる製品は、新明和工業製のエレベータ方式の機械式駐車設備。その特長は、機械式駐車設備の認証機能として利用することにより、一般的なEV充電向けのアプリで必要な充電直前の二次元バーコードによる認証行為が省略できることにある。結果、「駐車」と「充電器とEVをコネクタ接続させる」操作以外は、全てアプリ上で充電予約から支払いまでが一気に完結する。
新明和パーキングサポートアプリ「SPASA」の概要
機械式駐車設備のアプリ内で、充電予約から支払いまでをワンストップで対応できるのは、SPASAが国内初という。例えばマンションの集合住宅で、同種のオプションサービスを導入した場合、駐車場施設を使う最終利用者は、自身のスマートフォンにインストールしたアプリ〝SPASA〟を通じて充電予約ができるようになる。
この際、充電課金機能を使うことで、充電器の利用時間に応じて新明和工業が管理組合などに代わって充電器の利用者から費用を徴収。同費用を管理組合の口座へ直に振り込む。なお同社では、同充電課金サービス機能を今後は、多段式駐車設備や平面駐車でも展開していく構えだとしている。
切替(輪番)充電イメージ
主要販売先:デベロッパー
受注(販売)開始:2024年1月
充電課金サービス開始:2025年春
価格:充電課金サービス利用時に必要となる、「SPASA」導入初期(機器設置)費用:500万円(税抜)(充電用電気配線、コンセント等の充電に必要な機器類の費用は含んでいません。また、運用時には、別途 通信費、クラウド利用料、システム保守費用が必要となります。)
最終利用者が負担する費用:アプリの利用時にかかる通信費、充電課金サービスの利用料(「SPASA」および本充電課金サービスの利用料は、設備の収容台数や管理会社様・管理組合様などの規定に沿って設定されます。)
目標累積充電管理台数:500台(2026年度、エレベータ方式駐車設備向け)