自走型ロープウェイ「Zippar( ジッパー )」を開発するZip Infrastructure ( ジップ・インフラストラクチャ / 本社:福島県南相馬市、代表取締役:須知高匡 )は5月1日、神奈川県との連携協定を締結した。
同社は2018年より神奈川県で開発を進め、2023年4月に神奈川県秦野市に於いて12人乗りテストモデル車両の走行に成功した。現在は開発拠点を福島県南相馬市に置いているが、今後も神奈川県内での導入を目指し、同県と共に開発を進めていく意向だ。
より具体的に、Zip Infrastructureは自走型ロープウェイの「Zippar」の特徴を踏まえ、どういった場所に導入できるかなど技術的な研究を行うため、同県と「勉強会」を立ち上げ、導入可能な地形や道路の条件を整理していく。また市町村を対象としたニーズ調査、導入意向のある地域に於けるルート検討なども行う。
今回の連携協定の締結について、黒岩裕治 神奈川県知事は、「Zipparは神奈川県発のベンチャーとして日本国内の交通課題のみならず、世界中の交通課題を解決できると確信しています。試乗した際、非常に静かで快適な乗り物でした。空から景色を楽しめるため、移動だけではなく観光要素もあると感じています」と述べている。
そんな「Zippar」を開発・提供しているZip Infrastructureは、世界の都市部で26.7兆円/年超の経済損失を生む「渋滞問題」の解決を目指すべく、新しい交通システムである自走型ロープウェイの開発に取り組んでいる。
「Zippar」は「低コスト、自動運転、自由設計」を特徴として、従来モノレールの半分の輸送量が確保できるシステムを、1/5のコストと期間で建設可能な新たな交通システムであると同社では謳っている。
Zip Infrastructure株式会社
設立:2018年7月
代表者:代表取締役CEO 須知高匡
URL:https://zip-infra.co.jp/
所在地:
(本社)福島県南相馬市原町区萱浜字巣掛場45-245 南相馬市産業創造センターA棟事務所区画1
(支社)神奈川県横浜市西区みなとみらい4-4-2 横浜ブルーアベニューセンター12階 12100号室