西武バスとナビタイムジャパンは5月25日、6月8日(火)より、Bluetooth Low Energy(BLE)スキャンを利用した、バスのリアルタイム混雑度を西武バスホームページ等にて表示すると発表した。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、2020年より国土交通省がバス車内のリアルタイム混雑情報提供システムの導入・普及に取り組むなど、バス移動に不安を感じる人が多い状況下において混雑情報に対するニーズがより一層高まっている。
そうした背景を受け、今回スタートする同サービスは、ナビタイムジャパンが提供するバス事業者向けソリューション『リアルタイム混雑情報取得・配信システム』と、西武バスがバスに車載しているスマートフォン(業務用携帯電話)を活用することで、バス車内のリアルタイムな混雑度の可視化を実現するもの。
混雑度の表示は、西武バスの車内に設置したBLEスキャン搭載の計測用スマートフォンで、乗客の持つスマートフォン等が発信しているBluetooth信号を自動検知し、ナビタイムジャパンの独自技術を用いてバス車内のリアルタイム混雑度を算出。その混雑度を、西武バスの公式ホームページにて、青: 空席あり、黄色:立ち客あり、赤:立ち客多い、の3段階のアイコンで、走行車両の現在位置情報と合わせて路線図上に表示されるという。
今回の対応により、どこにいるバスがどのくらい混雑しているかを、車両ごとに一目で確認できるようになり、利用者自身で混雑度を確認しながら、混雑しているバスを回避するといった判断などに役立てられるとのことだ。
西武バスでは、昨年から続くコロナ禍において、バス車内へ対しての抗菌、抗ウイルス施工を行うほか、窓開けによる車内喚起の徹底や運転席への飛沫防止カーテンの設置など、感染拡大防止対策を実施してきたが、今回の混雑度表示サービスを導入することにより、「三密」の回避などにつながると期待している。
また、ナビタイムジャパンはこれまでも、ナビゲーションサービスにおいて電車やバスの混雑情報を提供してきたが、今回、これまで培ってきたノウハウや技術をもとに、本連携を通じて快適なバス移動に貢献したいとのこと。今後は、蓄積した混雑情報の分析や交通ビッグデータと掛け合わせることで、コンシューマー向けサービスで既提供中のバス混雑予測の精度向上などに努めていくとしている。
西武バスでは、練馬営業所、上石神井営業所、滝山営業所、新座営業所が運行する営業運行中の路線バス約350台の混雑度表示に対応する予定。
◾️西武バスホームページ(バスのリアルタイム混雑情報):https://transfer.navitime.biz/seibubus-dia/pc/map/Top