埼玉工業大学(以下「埼工大」)は11月12日、営業運行中の『渋沢栄一 論語の里 循環バス』において、自動運転の走行区間を約26kmに拡大したことを発表した。
この循環バスは、2021年2月から放映が開始されたNHKの大河ドラマ「青天を衝け」に合わせて、深谷観光バスと埼工大が、近代日本経済の父と言われる渋沢栄一翁ゆかりの地である「論語の里」を訪問する見学者のための足として、産学官の連携により運行を開始した。
運行開始当初は、埼工大が開発した自動運転マイクロバス(リエッセⅡ)が、区間限定の約8kmを自動運転。また2021年4月29日からは2台目となる全長9mの大型自動運転バス(レインボー)が、業務用車両として導入された。なおリエッセⅡは、埼玉県内初の業務用車両として緑ナンバーを取得した自動運転バス。
その後、営業運行を実施しながら開発を進め、自動運転可能な走行区間を順次延長させてきた。そして今回、開始時の約3倍となる26kmへの大幅延長を実現し、始発の仲町バス発着所から全区間(深谷駅周辺と旧中山道の一部を除き)で自動運転走行が可能となった。