ソニーグループが開発したタクシー配車アプリで事業展開する「S.RIDE(エスライド)」は3月5日、東京都内に於けるタクシー供給不足の課題解決に向けた実証実験としてアプリ配車専用車の車両運行を開始する。
より具体的には、タクシーが不足する時間帯や地域での運行台数を増やす施策として、グリーンキャブ、国際自動車、大和自動車交通と共同で、東京23区および武蔵野市、三鷹市において、タクシーアプリS.RIDEのアプリ配車専用車の運行を同日より開始した。
併せて、寿交通とチェッカーキャブ無線協同組合を加えたタクシー会社5社で、乗務員の勤務体制や運行エリアを調整する取り組みも順次開始。タクシー事業者と共にタクシー供給不足の早期解決に向けた取り組みを強化していく構えだ。
ちなみにアプリ配車専用車の運行は、東京都内で課題となっているタクシー供給不足の解消に向けた実証実験として実施するもの。
S.RIDEが保有するアプリ配車の実績データに基づき、タクシー需要が供給を上回る特定の地域や時間帯に於いて、アプリからの配車の成功率を向上させることを目的として実施。展開する。この実証実験を通してアプリ配車専用車の有用性や課題を検証し、今後の運用について検討していく構えだ。
また、昨年12月に決定された「デジタル行財政改革会議の中間とりまとめ」を受け、新たにタクシー事業者によるライドシェア(自家用車活用事業)に関する制度が3月より施行される予定のため、S.RIDEでも新制度立ち上げに向け、当局へのアプリデータ提供で協力すると共に、新制度に対応したアプリの開発にも着手。取り組みを加速していく。なお新制度対応に関する詳細は、別途、アナウンスしていくという。