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2024年7月24日【ESG】

リバース、引退車両から生まれた移動型サウナバス2号完成

坂上 賢治

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移動型サウナバス「サバス」2号車は東急バスの車両を再活用

 

“バスをリブランディングする”をミッションに新たなバス事業を提案するリバースは、去る2022年に、どこでも本格的なサウナが体験できる移動型サウナバス「サバス」を始動。そして今回(7月24日)、日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」と連携した「サバス2号車(サバス2号)」を製作・完成させた。

 

サバス2号製作の目的
2022年にリバースと日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」とが連携して、どこでも本格的なサウナが体験できる移動型サウナバスとして、「サバス」を始動。このサバス1号は、兵庫県を拠点に運行する神姫バスで運行していた路線バスを基に改造した。

 

 

2022年3月にサバス1号は、全国各地からの問合せに応え、関東の栃木県から九州の佐賀県まで多くのサウナーが”蒸車”した。但しサバス1号は兵庫拠点のため、関東方面へ運ぶ際に多額の費用が掛かり、移動の負担が重くなることが課題となった。

 

そこで関東拠点の「サバス」の必要性を感じていた際、バスをリノベーションする斬新さに共感した東急バスから路線バスを譲渡して貰えることになり、サバス2号の製作が現実のものとなった。

 

サバス2号について
サバス2号は、東急バスで運行していた路線バスを改造。改造した車両は元々「ワンロマ車」と呼ばれるバスファンにも人気の貴重な車両。そんなサバス2号のサウナ室は、利用シーンの異なる2つのサウナスペースを用意。

 

 

メインとなるサウナ室はバスの「サロン席」をモチーフとして積み木をイメージに、コの字型の座席配置により利用者が会話をしながら窓からの景色を楽しむことができ、中央のテーブルではサウナ室に使用した木材の端材で作られた積み木ゲームで遊ぶことも可能なユニークな空間となった。

 

もちろん、正面の車窓から見える景色を楽しむこともでき、気分によって多様な使い方が可能だ。もう一つのサウナ室は、定員2名程度のゆったり個室感覚で入れる「優先席」サウナとなっており、1人利用時には寝転がることもでき、イベント時にはウィスキングをすることも可能な設計となっている。

 

優先席サウナ(ウィスキングイメージ)

 

また1号車で好評だった、降車ボタンを押すと熱したサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させる「押しボタン式のオートロウリュ」(通称:「蒸気降りますボタン」)はサバス2号車では2つ設置し、より多くの方がロウリュを楽しめるようにした。その他、吊り革温度計や整理券ボックスなど路線バスの名残を生かしたデザインは変わらず愉しめる。

蒸気降りますボタン

 

バス雰囲気を残した休憩室兼事務室

 

サバス2号の詳細は、以下サウナイキタイHPにて公開している。
https://sauna-ikitai.com/news/sabus2

 

 

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今後の運行について
サバス2号では、リバースと東急バスが連携し、関東を拠点に運行する。今後の運行予定については、サバスのHPやSNSにて発信するとしている。なお現段階では、東急不動産及び東急リゾーツ&ステイの関連リゾート施設で運行をスタートさせることについてリリースが打たれている。

 

<お披露目会&体験会>
日程:2024 年 8 月 3 日(土)〜 18 日(日)
時間:10 時 00 分~ 17 時 00 分
場所:たんばらラベンダーパーク(リゾートセンター横)
   群馬県沼田市玉原高原
内容:サバス 2 号車「蒸車」体験会(各回 1 時間 30 分、事前予約制)
参加料:1 名あたり 3,000 円~
申込:https://tambara.urkt.in/ja/direct/offices/2670/courses

 

上記のお披露目&体験会に限る運営チームは以下の通り
企画/プロデュース:
 株式会社リバース https://re-birth.info
 サウナイキタイ https://sauna-ikitai.com
運営パートナー:
 東急不動産株式会社 https://www.tokyu-land.co.jp
 東急リゾーツ&ステイ株式会社 https://www.tokyu-rs.co.jp

 

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株式会社リバースについて

同社の代表の松原安理佐氏は、神姫バスに所属して勤める中で「人を運ぶ」以外にバスで新たな移動型サービスをつくる可能性を感じ、2021年5月神姫バスより「出向起業」して株式会社リバースを設立した。

 

社名のリバースは「RE BUS(バスの再生)、RE BIRTH(生まれ変わらせる)」という意味から付けており、”自走可能”&”大型スペース”というバスならではの利点を活用し、サウナバスの他にも託児所やシャワー、キッチンなどあらゆるサービスの展開により地域活性や遊休地活用、災害支援、社会課題の解決等を実現することを社是としている。

 

企画会社の概要

会社名:株式会社リバース
設立:2021年5月
所在地:大阪府
代表者:松原 安理佐
HP:https://re-birth.info

 

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またサウナイキタイとは、4人のサウナ好きがスタートさせた日本初&最大のサウナ検索サイト。全国12,700件以上の施設から、サウナの温度や水風呂の深さ、休憩スペースの有無などサウナ好きがこだわる様々な条件で好みにぴったりのサウナを探すことができる。サイトには、サウナ体験を記録できるサ活機能や、広くて深いサウナの魅力を伝え合うサウナマガジンなど、サウナの楽しみを共有し合えるサービスもある。

 

サウナイキタイ アプリ iOS/Android https://sauna-ikitai.com/app/link

 

サウナイキタイ公式サイト https://sauna-ikitai.com/

 

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サバス製作プロジェクトチーム
企画/プロデュース: 株式会社リバース https://re-birth.info

 

サウナイキタイ https://sauna-ikitai.com

 

内装設計:株式会社OSTR https://www.ostrarchi.com

 

内装施工:HENDERSON株式会社 https://henderson.co.jp

 

バス車両提供/改修協力:東急バス株式会社 https://www.tokyubus.co.jp

 

バス整備/改修:株式会社恒陽 http://www.kohyoh.co.jp

 

ストーブ手配:SaunaCamp. https://saunacamp.net

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。