旅行業とハイヤー業を組みわせた独自サービスを展開するアウテックは9月6日、主力インバウンド事業の低空飛行を跳ね返すべく「帰国者様用ワクチン接種送迎ハイヤー 」(東京都内発着)のサービスを開始した。
この〝帰国者様用ワクチン接種送迎ハイヤー〟と銘打った新サービスは、帰国日に羽田空港や成田空港でのワクチン接種の予約が取れず、隔離先(ホテルなど)滞在中に再び空港に戻り、ワクチン接種を希望する顧客のための「送迎ハイヤープラン」となっている。つまり予約日に利用顧客を隔離先から空港に送り、接種時間中に於いてハイヤーは空港に待機、そして終了後に再び隔離場所や自宅などに送り届けるというもの。
同社では、隔離期間中の対象者が空港等に移動する際は、公共交通機関を利用することが出来ない事から移動の足としてハイヤーを利用するよう推奨している。なお運行開始は2021年9月6日(月)からとなっている。
ちなみにこのアウテックという会社は2002年に旅行会社として創業した移動サービスの提供企業だ。創業当時の同社は、既存の旅行商品(いわゆる旅行パッケージ)が「プランを立てる」「添乗する」「運転をする」「案内する」など、個々の仕事をリレーのように引き継いでいく事に疑問を持った。
そこで企画する側の思いや、最終的にサービスを提供する立場からの願いが、ダイレクトに顧客に届く事を目指してアウテックを立ち上げた。具体的にはサービスの受け手が「高齢」であったり、例え「障がい」を持つ顧客であったとしても、出来うる限りリーズナブルなハイヤーを使い「ドアツードアでの買い物」や「観劇」、「旅行」などに、もっと気軽に出掛けて欲しいという想いを込めたとしている。そのため同社では、プランナー自身が運転も含む全行程を全責任を以て、真摯に応えていく事を事業の理念にしてしていると言う。