デンソーは、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)向けの双方向給電装置の「V2H(*1)-充放電器」を開発し、販売を開始した。
V2H-充放電器は、EVやPHVに電気を充電するだけでなく、車両に貯めた電気を住宅でも活用できる製品。電気料金の安い夜間に車両に充電した電気を昼間使用することで、電気料金を節約したり、停電時に車両に貯めた電気を住宅で活用できる(*2)他、太陽光発電で作った電気を車両に貯めることもできる。
また、同製品は、家庭だけでなく公共施設やオフィス、商業施設などの事業施設でも利用(*2)可能。5月9日に発売されたトヨタ新型プリウスPHVでの利用もできる。
[V2H-充放電器の特徴]
・200V普通充電器の約2倍の充電スピード(倍速充電機能)。
・最大約6kVAの出力で、停電時でも普段に近い暮らしが可能(*3)。
・デンソー製「HEMS」との連携で、賢く電気をマネジメント(*4)。
・住宅の外壁と相性の良い落ち着きのあるメタリックグレーの配色。
・大きめの文字で屋外操作でも見やすい表示。
*1:Vehicle to Homeの略。
*2:事業施設での利用には、条件や制約がある。
*3:車種により異なるが、40kWhの蓄電容量を持つ電気自動車(満充電時)で、家庭の一日の電気使用量が10kWhの場合、4日間電気が使える(計算値)。
*4:過去の発電量、電力プラン、翌日の天気予報などをもとに余剰電力を有効活用る (2019年秋対応予定)。なお「HEMS」(Home Energy Management System)は別売り。
[製品仕様]
– 設置環境:屋外、標高2,000m以下、-20℃~+40℃*5
– 外形寸法:809mm×855mm×337mm(幅×高さ×奥行)
– 本体質量:約91kg
– 対応車種(デンソー確認結果):
トヨタ自動車:新型プリウスPHV
日産自動車:LEAF(リーフ)、e-NV200(パレット)
三菱自動車工業:i-MiEV、アウトランダーPHEV 等
*5:設置には諸条件がある。
■(デンソー)「V2H充放電器」特設サイト:https://www.denso.com/jp/ja/products-and-services/consumer-products/v2h/